井上＆陣営はタパレス戦に集中

　ボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥（大橋）と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ（メキシコ）の対戦について、ネリ陣営が5月開催を計画していると米メディアが伝えた。井上は12月26日にWBA＆IBF王者マーロン・タパレス（フィリピン）との4団体統一戦（東京・有明アリーナ）を予定。井上陣営も集中モードだが、ネリ陣営は「大きな計画を立てている」と語っているという。

　井上は15日に神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開。「モチベーションは凄まじい」とタパレス戦に完全集中していた。陣営の大橋秀行会長も同じ。ネリがタパレス戦の観戦へ来日すると海外メディアに報じられたことを問われると、「知らないです」と真偽不明としていた。

　ネリはWBC同級1位につけ、WBCからも指名挑戦者に挙げられたばかり。WBC内では井上への挑戦者として第1候補となった。しかし、井上が4団体統一をすれば、WBC以外の3団体の意向も考慮する必要があるため、来年の対戦相手は全くの未定だ。

　そんな状況下にもかかわらず、米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ナオヤ・イノウエ対ルイス・ネリは5月に計画されていると、プロモーターのフェルナンド・ベルトランが語った」と報道。「ネリは（井上―タパレス戦の）勝者に一撃をくらわせるのをじっと待っている」と記載した。

　井上がスーパーバンタム級に留まる場合、ネリが所属するメキシコの大手プロモート会社「ザンファー・プロモーション」のプロモーターを務めるベルトラン氏は「大きな計画を立てている」とコメント。同メディアの取材に対し、こう答えたという。