パリ五輪陸上1万m代表へ 世界の壁を知った五島莉乃が心境告白「五輪に繋がるよう力を全て出す」
2024年パリ五輪代表選考会となる陸上の1万メートル日本選手権は10日、東京・国立競技場で行われる。参加標準記録(男子27分00秒、女子30分40秒)を切って優勝すれば五輪代表に即時内定。女子の世界陸上代表・五島莉乃(資生堂)は9日、都内の会見に出席した。
10日の陸上1万m日本選手権へ会見
2024年パリ五輪代表選考会となる陸上の1万メートル日本選手権は10日、東京・国立競技場で行われる。参加標準記録(男子27分00秒、女子30分40秒)を切って優勝すれば五輪代表に即時内定。女子の世界陸上代表・五島莉乃(資生堂)は9日、都内の会見に出席した。
26歳の五島は大一番を前に心境を告白した。
「コンディションはいい状態で迎えられると思います。パリ五輪に繋がるように今の自分の力を全て出し切れるようにしたい」
今年8月のブダペスト世界陸上は20位。2大会連続出場だったが、世界の壁を知った。2週前の全日本実業団対抗女子駅伝は1区で区間新。1万メートルの自己ベストは31分10秒02を持つ。「最初は疲労が残っていたけど、ここに向かうまでしっかり今の自分の状態を上げてこられたと思う」と自信を見せた。
21年東京五輪、今年8月のブダペスト世界陸上はともに1万メートル7位入賞した23歳の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は、2連覇中で今大会も優勝候補。ブダペスト世界陸上の入賞者は、順位にかかわらず参加標準記録を切った時点で内定するため、五輪切符獲得には優位な立場にある。
五島は今回内定を逃しても、ワールドランキングでの出場枠27人に入るなどすれば権利を獲得できるため、少しでも好成績で終えたいところだ。
「一つひとつステップアップしてパリ五輪に繋がるように、標準記録はもちろん目標にしていますが、今の実力をしっかり出し切れるようにしたいです。パリ五輪は入社した時からの目標。そこに少しでも届くようにしたい。最低でも自己ベストは切りたいと思っています」
昨年の5月開催から記録が出やすい冬季開催となったが、20度近い異例の気温が予想される。日本記録保持者30分20秒44の新谷仁美(積水化学)、歴代3位の30分45秒21を持つ不破聖衣来(拓大)は出場しない。
(THE ANSWER編集部)