大谷翔平が“放映権問題”抱える球団の救世主に? 米記者が指摘する「TVスター」としての影響力
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっている大谷翔平投手の去就が日米で注目されている。米敏腕記者は「ショウヘイ・オオタニのFAの価値は何か?」と題し、複数の球団幹部の見通しを紹介。「オオタニはテレビジョンスターとして最大のインパクトをもたらすかもしれない」と、放映権問題を抱える球団の救世主になる可能性を指摘した。
11球団の放映権を持つ会社が3月に破産申請
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっている大谷翔平投手の去就が日米で注目されている。米敏腕記者は「ショウヘイ・オオタニのFAの価値は何か?」と題し、複数の球団幹部の見通しを紹介。「オオタニはテレビジョンスターとして最大のインパクトをもたらすかもしれない」と、放映権問題を抱える球団の救世主になる可能性を指摘した。
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球界きってのスターの影響力はグラウンド内に留まらない。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ショウヘイ・オオタニのFAの価値は何か? 各チームは投手の未来についてのアンサーなしに判断している」と題する記事を掲載。敏腕で知られるケン・ローゼンタール記者が、複数の球団幹部の証言をもとに“大谷争奪戦”をさまざまな切り口から分析している。
プレー以外にも、入場チケットやグッズ販売、広告収入などで大きな貢献が期待される大谷。その中でも同記事は「オオタニはもしかするとテレビジョンスターとして最大のインパクトをもたらすかもしれない」と、視聴率を稼げる存在としての価値を強調した。
エンゼルスの試合を中継している「バリー・スポーツ・ウェスト」をはじめ、30球団中11球団の放映権を持つダイヤモンド・スポーツ・グループが3月に破産申請。5月末には期限内に放映権料を支払えなかった「バリー・スポーツ・サンディエゴ」がパドレス戦の中継から撤退し、メジャーリーグ機構(MLB)が引き継ぐことになった。
記事では、同様にダイヤモンド社との契約が切れる危機にある球団の中で、「レンジャーズとエンゼルスは特にオオタニに興味を示している球団として知られている」と言及。「彼と契約することは、これらの球団に主要な包括権利契約に即座に繋がる道をもたらし、さらに入札額を高めるインセンティブを生み出すかもしれない」と、放映権問題を抱える球団の救世主となる可能性を指摘した。
ア・リーグ球団の幹部は「全ては視聴率。そして彼は視聴率をもたらしてくれる」と話したという。総額6億ドル(約886億円)級の契約を予想する声も上がる背景には、“テレビスター”としての側面もありそうだ。
(THE ANSWER編集部)