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フクヒロ、「飛ばない」五輪会場を生かした初優勝「思い切って振って攻撃に行けた」

廣田「シャトルが飛ばない。思い切って振って、攻撃の形に持って行けた」

 廣田は「アジア大会では(高い球を上げて打たれるのを避けるために低く展開したが)、前、前で球を取られて、先手を取れずにレシーブに回ることが多かった。でも、この会場は、シャトルが飛ばないので、レシーブで(ラケットを)振ってもアウトにならないので、思い切って振って、攻撃の形に持って行けた」と話した。相手に強打を打たせても拾える、相手をコート奥まで追い返せるという自信が、ラリーの優位性を呼び込んだ。

 打っても決まらなければ、強打に頼らずラリーの中からチャンスを作ろうとする駆け引きの戦いになる。試合は、前日(15日)の準決勝と同じく、互いに攻撃的なショットを打っても決まらず、長いラリーを粘り強くミスなく続ける耐性が必要になった。その点、世界ランク1位の福島、廣田組は、安定感がある。最後は、ラリーの57球目となったジァのクリアショットがアウト。勝利が決まる球の落下点を見極めた福島は、その場にしゃがみ込んだ。「長いラリーが多かったし、今日も我慢勝負の部分があったので、やっと終わったと思った」(福島)という安堵感を覚えた後、廣田と抱擁を交わして初優勝を喜んだ。

 2年後に向けた良いシミュレーションになった。廣田は「この会場で五輪が行われるので、2年後に金メダルを取って(表彰台の)一番高い所に上りたいという目標はある。でも、まだこれから。五輪に出られるかどうかも分からない。勝ち切れるように、もっと上を目指して頑張りたい」と大舞台での夢の実現を視線の先に捉えていた。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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