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BリーグとEASLの連戦で「選手が燃え尽きてしまう」 千葉HCが警鐘を鳴らす過密日程の現状

バスケットボールBリーグで昨季準優勝の千葉ジェッツは、オフに戦力が大きく入れ替わったものの、今季もB1東地区で上位に食らいついている。第8節ではB2からの昇格組である佐賀バルーナーズを本拠地・船橋アリーナで迎え撃ち、第1戦こそ相手の猛攻を抑えられず76-95で落としたものの、第2戦では粘りの展開から佐賀を振り切り78-72で勝利。8勝6敗と勝ち越して中断期間へと入った。

開幕直前に手術に踏み切った原修太。連戦の中で感覚を取り戻す難しさを明かした【写真:B.LEAGUE】
開幕直前に手術に踏み切った原修太。連戦の中で感覚を取り戻す難しさを明かした【写真:B.LEAGUE】

8勝6敗と勝ち越し中断期間へ、パトリックHC「ほとんど練習できていない」

 バスケットボールBリーグで昨季準優勝の千葉ジェッツは、オフに戦力が大きく入れ替わったものの、今季もB1東地区で上位に食らいついている。第8節ではB2からの昇格組である佐賀バルーナーズを本拠地・船橋アリーナで迎え撃ち、第1戦こそ相手の猛攻を抑えられず76-95で落としたものの、第2戦では粘りの展開から佐賀を振り切り78-72で勝利。8勝6敗と勝ち越して中断期間へと入った。

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 千葉Jは現在、リーグ戦と並行する形で東アジアスーパーリーグ(EASL)を戦っている。Bリーグの戦いとは直接バッティングしない形でスケジュールが組まれているものの、10月18日の台北富邦ブレーブス戦、11月1日のTNTトロパンギガ戦は、ともに敵地の台湾とフィリピンへ乗り込んでの試合となった。

 11月12日のB1第8節、佐賀との第2戦を終えて記者会見に登壇したジョン・パトリック・ヘッドコーチ(HC)は、EASLのアウェーゲームは国をまたいだ移動であるため、同じ水曜日の試合でもBリーグや天皇杯を戦うのとは、まるで違う状況に立たされていると話す。

「基本的に開幕からの40日ほどは、ほとんど練習をやれていません。国内の試合で水曜日に試合があるのなら、(水曜日の)試合の当日に遠征先から戻って、次の日に復習を含めた練習ができるところですが、(海外との移動が挟まると)火・水・木とずっと動くことになります。ミーティングはしていますが、今シーズンは選手の入れ替えもあって、練習が必要な選手が多くいます。練習をすることで、チームの状態が良くなるはずで、戦績こそ悪くないものの、システムが崩れている部分も見られるし、選手たちの体調も心配しています。バイウィーク(中断期間)はそこまで長くはありませんが、コーチとして楽しみにしている部分ですし、そこからの練習についてはチームの基礎を攻守ともにやり直したいです」

 また、主力の富樫勇樹や原修太は、昨季のBリーグファイナルを戦った後に短いオフを経て日本代表で活動。8月下旬から開催されたFIBAワールドカップに出場し、大会終了後にチームへ合流し新シーズンを迎えた。さらに原は、足のコンディション(両足関節三角骨障害、両足関節後方インピンジメント症候群と診断)が芳しくなかったため、開幕直前の9月に患部の手術に踏みきり、Bリーグのリーグ戦7試合を欠場するに至った。原以外にも、ジョン・ムーニーやアイラ・ブラウンなど、主力の外国籍選手や帰化選手の欠場も発生している。パトリックHCは「各リーグにも考えてほしい」として、チームのコンディショニングについての持論を展開した。

「例えば、EASLで対戦してきたチームは、それぞれの国内リーグの開幕前だったこともあって、うちと当たるための練習をフレッシュな状態で続けてきています。同時に海外遠征の直後にBリーグで対戦する相手も、水曜日の試合がありませんから、ジェッツと戦うための練習を1週間してきますので、かなり大きなチャレンジです。

 ヨーロッパでも選手の健康状態、あるいはメンタルヘルスの部分は大きなテーマになっています。バック・トゥ・バック(連戦)が続く中で『負けても良い』という試合があるのなら、楽に展開できる部分もあるでしょうけど……。連戦の中で体力的にもメンタル的にもストレスがかかっています。怪我人も増えていくし、選手が燃え尽きてしまう。特に連戦は厳しい、という感覚です」

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