NOBUTA GROUP マスターズGCレディース

　女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUP マスターズGCレディースの初日が19日、兵庫・マスターズGC（6495ヤード、パー72）で行われた。25歳の天本ハルカ（フリー）は5バーディー、1ボギーの68で回り、4アンダーの2位発進。師事している男子プロのレジェンド・伊澤利光から「優勝を狙え」と檄をもらったという。尾関彩美悠（JFEスチール）が5アンダーで単独首位。観衆は3446人。

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　快調な滑り出しを見せた。前半11番パー4。天本は残り123ヤードの第2打を9アイアンで1メートル半へ。12番まで2連続バーディーを奪った。15番でも1つ伸ばすと、18番パー4では第2打がピン奥のカラーへ。4メートルをパターでねじ込んだ。

「ティーショットでフェアウェーに置けたら、セカンドで狙うとメリハリをつけていました。とりあえず乗せることを考えてチャンスにつけた感じです。それを上手く入れられました」

　渋野日向子、畑岡奈紗、勝みなみ、原英莉花ら実力者が多い1998年度生まれの「黄金世代」の一人。2021年11月のプロテストに合格し、昨季はメルセデス・ランキング69位だった。最終予選会32位で今季を迎え、リランキング14位。出場試合を増やし、夏場に今季最高11位を2度マークして以降は好調を維持している。

　支えているのはマネジメントのメリハリ。もともとはショットメーカーの自負があり、強引にピンを刺すショットを狙っていた。「全部狙うと集中力が持たない。ついて入らないとフラストレーションが溜まる。ショートアイアンの時は狙うとか、楽な気持ちで回れるようにしたらボギーが減った」と効果を明かす。

　この間、男子ツアー通算16勝を誇る師匠の伊澤と頻繁に連絡を取り合った。スイング動画を送って助言をもらうことも。今季メルセデス・ランキングは54位。大先輩から「実力的にはショット力がある。優勝を狙っていいから自信を持って行きなさい。シード権獲得ではなく、毎週優勝を狙いなさい」と強気のエールを受けた。

　初優勝へ上々のスタートを切った25歳。「毎日60台を出すことを目指しています。コースのセッティングが難しいし、いいゴルフをしないと上には行けない。メリハリをつけて頑張りたい」と師匠の金言を胸に戦い抜く。