川内優輝が“魂の大逃げ”で粘れた意外な理由 重ね合わせた20年前の漫画に反響「まさか出てくるとは」
15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で“魂の大逃げ”を打って4位に粘った川内優輝(AD損保)。130回目のマラソンで惜しくも大願成就とはならなかったが、レース中からネットをざわつかせ、大いに盛り上げた。川内本人は自身のX(旧ツイッター)でこの走りができた理由について、ある「漫画」の存在を告白。ファンから「まさか漫画が出てくるとは」「まず読むべき作品」といった反響が寄せられている。
MGCで35キロ付近まで単独先頭
15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で“魂の大逃げ”を打って4位に粘った川内優輝(AD損保)。130回目のマラソンで惜しくも大願成就とはならなかったが、レース中からネットをざわつかせ、大いに盛り上げた。川内本人は自身のX(旧ツイッター)でこの走りができた理由について、ある「漫画」の存在を告白。ファンから「まさか漫画が出てくるとは」「まず読むべき作品」といった反響が寄せられている。
あいにくの土砂降りの雨という悪条件にもかかわらず、スタート直後から飛び出して先頭でレースを引っ張った川内。折り返し点を過ぎたあたりでは2位に40秒以上の差をつける独走となり、ネット上は「奇襲」「ツインターボ川内」といった声で盛り上がった。35キロ付近で2番手グループに捕まったもののその後もトップ争いを繰り広げ、最後は3位の大迫傑(Nike)から7秒差の2時間9分18秒で4位でフィニッシュ。最後まで粘った内容に称賛の声も少なくなかった。
川内は今回のレースぶりでの好走できたことについて、自身のXでこんな“理由”をつづっている。
「34kmで堀尾選手の引っ張る集団に追いつかれそうになった時に35kmまでは粘れたのは直前まで読んでいた #奈緒子 のホセ・マリア・ゴンザレスが頭によぎったからかも、、、」
ここに出てくる「奈緒子」は、1994年から2003年まで小学館「ビッグコミックスピリッツ」で連載されていた坂田信弘原作・中原裕作画による陸上漫画。“日本海の疾風(かぜ)”と呼ばれる天才ランナー・壱岐雄介の成長物語で、陸上ファンからは名作ともいわれる。
タイトルを「奈緒子 新たなる疾風」と変えた物語の終盤で、壱岐が「東京国際マラソン」に出場した際に超ハイペースの展開の中、スペインのホセ・マリア・ゴンザレスがレースを引っ張り続けた、という描写があるが、これを重ね合わせたような川内の走りに、ファンはまたも大盛り上がり。「雨の中独走する姿は完全に壱岐雄介でした」「川内さんは、#奈緒子 を読んでいるんですね」「トレーニングを本で勉強する前にまず読むべき作品だと思ってます」「まさか漫画が出てくるとは笑笑 懐かしい」「長距離ランナーは『奈緒子』必読です」「名作ですね、、奈緒子」といったコメントが集まっている。
(THE ANSWER編集部)