「なぜ走るのか」 大迫傑がたった1人で高地合宿、MGCまでに気づけた「想いを表現するのが好き」
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場を発着とする都内のコース(男子は午前8時、女子は同8時10分号砲)で開催される。男女とも上位2人が代表権を獲得(3位は選考対象選手に)。13日は出場選手が都内で会見し、2時間05分29秒の前日本記録保持者・大迫傑(NIKE)は自問自答を繰り返した日々を経て大一番に臨む。
パリ五輪代表選考会・MGCが15日号砲
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場を発着とする都内のコース(男子は午前8時、女子は同8時10分号砲)で開催される。男女とも上位2人が代表権を獲得(3位は選考対象選手に)。13日は出場選手が都内で会見し、2時間05分29秒の前日本記録保持者・大迫傑(NIKE)は自問自答を繰り返した日々を経て大一番に臨む。
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日本の男子マラソンを引っ張ってきた男は、さらに強くなって帰ってきた。約3か月の高地トレーニング。大迫は米フラッグスタッフで黙々と足を回した。たった一人で。
「毎回のマラソンと違うのは、今回は一人でフラッグスタッフで練習したこと。なぜMGCを走りたいのか、なぜマラソンを走りたいのか、一人で対話をしながらやってきました」
32歳。東京五輪後に一度引退したが、「もう一回こういう場でワクワクドキドキしたい」と、22年2月に現役復帰を表明。マラソン復帰戦だった昨年11月のニューヨークシティ・マラソンは2時間11分31秒の5位だった。ケニア合宿を挟み、1年7か月ぶりの国内マラソン復帰戦だった今年3月の東京マラソンは2時間6分13秒(9位、日本人3番手)。米国合宿を一人で走った理由がある。
「もともとは一人だったんですけど、最近は周りにいろんなものがあって、トレーニングパートナーもいてみたいな感じだった。ちょっと“トゥーマッチ”な部分があったので、それを今まで通り、必要のないものを取り除いていった感じです。なので、トレーニングは今まで以上にしっかりとできたと思います。
他のトレーニングでもそうですが、『みんなでやる』ってそんなに難しくないじゃないですか。ハードなトレーニングを含めて。だけど、ハードなトレーニング、前回以上のトレーニングを一人で淡々とこなしていくのが、僕の中で今回の自信に繋がると当初は思っていた。それを絵に(描いて)一人で行きました」