橋本大輝、世界体操個人総合史上4人目の2連覇! V6内村航平以来の快挙「“全集中”して」団体との2冠達成
アントワープ世界体操は5日(日本時間6日)、男子個人総合決勝が行われ、日本のエース・橋本大輝が合計86.132点を記録。内村航平(6連覇)以来、史上4人目&日本人2人目の連覇を達成した。8年ぶりに優勝した団体に続く、2冠を飾った。
アントワープ世界体操
アントワープ世界体操は5日(日本時間6日)、男子個人総合決勝が行われ、日本のエース・橋本大輝が合計86.132点を記録。内村航平(6連覇)以来、史上4人目&日本人2人目の連覇を達成した。8年ぶりに優勝した団体に続く、2冠を飾った。
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1種目めのゆかで着地が乱れて17位と出遅れたが、あん馬終了時点で7位、つり輪終了時点で6位と順位を上げた。得意種目が続く後半の跳馬で大技を決めて2位に浮上すると、平行棒を終えて首位に。最終種目の鉄棒もG難度のカッシーナなど4つの離れ技を含め、ミスなくまとめて見事逃げ切った。
22歳の橋本は東京五輪で史上最年少で男子個人総合金メダルに輝き、昨年の世界体操でも個人総合金メダルを獲得していた。世界体操で同種目連覇を達成するのは、6連覇を達成しているレジェンド・内村以来の快挙となった。客席の内村さんも拍手で称えた。
橋本は中継局のインタビューで「いやあ、1種目めでひやひやだったけど、最後まで集中を切らさずにできて本当に良かった」と安堵の表情。流れを掴んだ跳馬について「後ろに1歩出るかと思ったけど、着地面を見た時にこれは止められると思って意地でも動かさず、流れを持ってこられたのが良かった」と振り返った。最終種目の鉄棒の着地でほっとした表情を浮かべたが、橋本は「最後は気持ち良く決めたかった。2回手は回っちゃった。けど、最後は決め切れて良かったです」と言い、種目別に向けても「残り2日間、気を抜かずに最後まで自分の良い演技ができるように頑張ります」と意気込んだ。
さらに、表彰式後に改めて感想を問われ、「1種目めのゆかで良いスタートを切れなかった。そこから粘り強くやり切れたのは一番ほっとしているし、自分の強さを引き出せた」と語った。「今日はめちゃめちゃ集中していた。(人気アニメの)鬼滅の刃とかけちゃうけど、“全集中”してました。今日はずっとダウンを着てフードを被ってシャットダウンして、自分のことに集中する、自分の演技の良いイメージだけを描きながら最後まで戦ってました」。個人総合V2については「連覇できたことは本当にうれしいけど、今回に関しては苦しい戦い。まだまだ成長できるので、この反省を糧に来年のパリ五輪につなげたい」と話した。
印象的だったのは、以前に「内村さんを超えたい」と語った言葉について、今の想いを問われたこと。「もう超えなくていいかなと思います」。その理由は「航平さんを超えられるのは航平さんだけ。自分を毎年超えていく。それが自分にとって一番良いこと。航平さんは航平さんの凄さがある。あまり比較したくなくて、凄い方なので、自分のことに集中して毎年自分を成長させていきたい」と橋本。体操ニッポンの新時代のエースがアントワープで輝いた。
また、千葉健太は最終種目の鉄棒の落下が響き4位に終わり、日本勢のW表彰台は逃した。
【橋本大輝成績】
ゆか 13.466
あん馬 14.366
つり輪 14.000
跳馬 15.000
平行棒 14.800
鉄棒 14.500
(THE ANSWER編集部)