西田有志「やっと普通に戻れた」高橋藍「まだまだできる」 “魔の第3セット”初奪取の完勝に安堵【バレーW杯】
バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ(W杯)は3日、東京・代々木第一体育館で世界ランク5位の日本が同19位チュニジアと対戦。3-0(25-14、25-16、25-15)のストレート勝ちを収め、大会通算2勝1敗とした。過去2戦はいずれも2セットを先取しながらフルセットにもつれ込む展開だった。三度目の正直で“魔の第3セット”を獲っての快勝。両軍最多4本のサービスエースを決めた西田有志は「皆がやっと普通に戻れたかなと思う」と安堵した。今大会は8チーム中、上位2チームにパリ五輪出場権が与えられる。
パリ五輪予選兼ワールドカップ
バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ(W杯)は3日、東京・代々木第一体育館で世界ランク5位の日本が同19位チュニジアと対戦。3-0(25-14、25-16、25-15)のストレート勝ちを収め、大会通算2勝1敗とした。過去2戦はいずれも2セットを先取しながらフルセットにもつれ込む展開だった。三度目の正直で“魔の第3セット”を獲っての快勝。両軍最多4本のサービスエースを決めた西田有志は「皆がやっと普通に戻れたかなと思う」と安堵した。今大会は8チーム中、上位2チームにパリ五輪出場権が与えられる。
ようやく日本がストレート勝ちだ。第1セット、高橋藍が6得点をマークするなど幸先よく25-14で先取。第2セットでは西田が2本のサービスエースを決め、エース石川も7得点と躍動し、25-16で連取した。迎えた第3セット、高橋藍のスパイクでまず1点を奪うと、西田のサービスエース、高橋藍のブロックで出だしから3連続ポイントと好スタート。その後も得点を重ね、高橋藍の強烈なバックアタックで15点に乗せ、大塚のサービスエースでマッチポイントを握ると、最後は相手のサーブが外れてストレート勝ちとなった。
日本は9月30日の初戦・フィンランドを相手に2セットを連取しながら、その後は苦戦。最終セットまでもつれ込み、何とか白星発進していた。続く10月1日のエジプト戦でも、同じく2セットを先取。しかしまたもフルセットにもつれ込むと、悪い流れを断ち切れず大逆転負け。痛い1敗を喫し、X(旧ツイッター)上では「魔の第3セット」との言葉も書き込まれていた。
勝利インタビューで西田は「皆がやっと普通に戻れたかなと思う」とストレート勝ちに安堵。「全員でしっかり前を向いて戦っていきたい。(エジプト戦の)敗戦で考えるところはあったけれど、皆さんの応援が力になっている。引き続き僕たちを支えて下さい」と呼びかけた。
この試合でチーム最多タイの13得点をマークした高橋藍は「厳しい、しんどい試合が続いていたが、気持ちを切り替えて信じてやるだけだった。まだまだできると思っている。もっといいプレーが出せるように頑張る」と語り、同じく13得点の主将・石川も「やってきたことをいつも通り出そうと話していた」と頷いた。リベロ山本智大は「腹をくくってやるしかない。明日もチーム皆で頑張りたい」と語った。
今大会壁になっていた第3セットを奪っての快勝。勢いに乗りたい日本は、五輪出場権獲得へ負けられない戦いが続く。4日は世界ランク15位のトルコと対戦する。
(THE ANSWER編集部)