歴史的活躍の大谷翔平のMVPを揺るがす? あくまで「欠場」が前提も…米記者は22歳をライバル指名
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、23日(日本時間24日)に右肘の靭帯を損傷していると発表され、今季残り試合には投手としては出場しない方針だ。現在打者として44本塁打、投手として10勝という成績は、2年ぶりのリーグMVP受賞も濃厚。ただ“一刀流”となった今、残りシーズンで逆転されることはあるのだろうか。米国の敏腕記者は、大谷の受賞が明らかだとしながらも「議論の余地が出てきている」と、ライバルになりうる選手の名前を挙げた。
急上昇のマリナーズ「ロドリゲスがクレイジーな活躍を続けるなら…」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、23日(日本時間24日)に右肘の靭帯を損傷していると発表され、今季残り試合には投手としては出場しない方針だ。現在打者として44本塁打、投手として10勝という成績は、2年ぶりのリーグMVP受賞も濃厚。ただ“一刀流”となった今、残りシーズンで逆転されることはあるのだろうか。米国の敏腕記者は、大谷の受賞が明らかだとしながらも「議論の余地が出てきている」と、ライバルになりうる選手の名前を挙げた。
これは米国のポッドキャスト「ファウル・テリトリー」の公式YouTubeチャンネルでのやり取り。ホストで、ツインズなどで捕手として活躍したAJ・ピアジンスキー氏は「誰かが大谷のア・リーグMVPをかっさらう可能性はあるだろうか」と問いを発している。
これに、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「ここまで5か月でオオタニは明らかなMVPだ。みんなが分かっている」とキッパリ。ただ、他に可能性がある選手としては「フリオ・ロドリゲスがレースに参戦してMVPを奪えるかもしれない」と、イチロー氏の愛弟子としても知られるマリナーズの22歳を指名した。
ロドリゲスはここまで126試合に出場して打率.286、24本塁打、87打点。ただ現在地区首位を走るマリナーズの上昇と歩調を合わせるようにして、直近30試合は打率.406、7試合に絞れば.484、3本塁打、8打点と打ちまくっている。
大谷は右肘の治療方針がここまで明らかにされておらず、負傷の判明後もDHでの試合出場を続けている。ローゼンタール氏が想定する“MVPを逃すケース”は、治療のために試合出場を見合わせるとなった場合だ。
「もしオオタニが出場を続ければ(MVP受賞は)明らかだ。しかし、例えば来週にでも出場を止め、ロドリゲスがクレイジーな活躍を続けてマリナーズがプレーオフに進出すれば、議論にはなるかもしれない」
ローゼンタール氏は「私の考えではそれでもオオタニが受賞する。これまで投打両方に加え走者としてもやってきたことによってね。彼のやることすべてが素晴らしい」としながらも「彼が出場をやめれば、現在は少なくとも議論の余地が出てきている」。わずかな可能性をロドリゲスがこじ開けることはあるだろうか。
(THE ANSWER編集部)