陸上ファン仰天 まくりの鉄人ハッサンが逃げた理由「私はクレイジーなほど好奇心旺盛よ」【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は23日(日本時間24日)、女子5000メートル予選が行われ、23歳の田中希実(New Balance)は従来の記録を15秒近く更新する日本新記録14分37秒98の2組6着で決勝進出を決めた。このレースを引っ張ったのは世界的ランナーのシファン・ハッサン(オランダ)。いつもは集団後方につけ、まくる鉄人女王が序盤から先頭に立って驚かせたが、その理由について本人が語った。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は23日(日本時間24日)、女子5000メートル予選が行われ、23歳の田中希実(New Balance)は従来の記録を15秒近く更新する日本新記録14分37秒98の2組6着で決勝進出を決めた。このレースを引っ張ったのは世界的ランナーのシファン・ハッサン(オランダ)。いつもは集団後方につけ、まくる鉄人女王が序盤から先頭に立って驚かせたが、その理由について本人が語った。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
女子5000メートル予選2組は驚きの光景が繰り広げられた。号砲とともに走り出した20人は互いにけん制し合う展開。すっと先頭に立ったのはオレンジのシャツ、ハッサンだった。いつもは集団後方につける鉄人女王がまさかの逃げ。レースを積極的に引っ張り、ラスト1周のラストスパートでも粘って14分32秒29で1着。田中の日本記録を引き出すペースで圧巻の走りを見せつけた。
とはいえ、ハッサンが逃げるというのは異例ともいえる。レース後の取材エリアで、その理由を問われると「4か月前にマラソンを走ったところで、私の体に何ができるか見たかった。何が起こるか、何ができるか確かめたかった。私はクレイジーなほど好奇心旺盛な人だから」と言い、いつもと異なる展開を意図的に試みたという。「誰も前に出ようとしなかったから、ハードなレースにしてやろう」と発奮したようだ。
1500メートルで銅、5000メートルと1万メートルを制した東京五輪と比べたコンディションについては「違ったレベル」と言い、「4か月前にマラソンを走ったところで、6週間後にもマラソン(9月のシカゴマラソン)が控えている。だからバランスを取っていて、100%の状態というわけではない。マラソンのことも取り組んでいるから、これまでの状態とは違う」と語ったが、鉄人女王の力強さは健在だ。
(THE ANSWER編集部)