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井上尚弥に復讐宣言 フルトンが用意すべき「完璧な餌」を米メディア指摘「すぐ再戦はあり得ない」

ボクシングの前WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)は、7月の同級タイトルマッチ12回戦で井上尚弥(大橋)に8回TKO負けし、王座陥落となった。自身のSNSで再戦を希望し、フェザー級への転向も示唆していたが、米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「フルトンがイノウエへのリベンジを切望『雪辱を果たすのが待ちきれない』」との見出しで記事を掲載し、今後の展望についても触れている。

スティーブン・フルトンにラッシュを浴びせる井上尚弥【写真:荒川祐史】
スティーブン・フルトンにラッシュを浴びせる井上尚弥【写真:荒川祐史】

井上尚弥にTKO負け、階級変更も示唆

 ボクシングの前WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)は、7月の同級タイトルマッチ12回戦で井上尚弥(大橋)に8回TKO負けし、王座陥落となった。自身のSNSで再戦を希望し、フェザー級への転向も示唆していたが、米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「フルトンがイノウエへのリベンジを切望『雪辱を果たすのが待ちきれない』」との見出しで記事を掲載し、今後の展望についても触れている。

 フルトンは井上戦の8回、強烈な右ストレートと追撃の左フックでダウン。再開後も猛ラッシュを浴び、TKO負けを喫した。試合から2日後、自身のインスタグラムにメッセージを掲載。「チーム・イノウエが近い将来か彼が予定しているものを達成した後に再戦の機会をくれることを願っている」と再戦を希望していた。

 8月には「階級を上げてベルトを獲得し、それから見てみようじゃないか」とインスタグラムのストーリー機能で階級変更を示唆。英ラジオ局「トーク・スポーツ」のマイケル・ベンソン記者は自身のX(旧ツイッター)で「スティーブン・フルトンはフェザー級へ転向するつもりだと明かした。彼は、フェザー級で王座を獲得し、将来的にはイノウエが転向してきた時に再戦を目指すつもりだと語った」と伝えていた。

「ボクシングシーン.com」の記事では、フルトンが「より強く、より上手く、より賢くなって戻ってくる」「彼(井上)への雪辱を果たすのが待ちきれない」とSNSに記していたことを紹介しつつ、「彼(フルトン)には言い訳できる要素がたくさんあった。時差のせい? 減量苦? 怪我をしていた可能性もあった」「しかしフルトンは全く言い訳しなかった」「フルトンは今まで以上に努力しなければいけないことを理解している」などと伝えた。

 フルトンの今後については「汚名返上への道が今のフルトンの頭にはある。(井上と)すぐの再戦はあり得ないが、再戦の候補になる道はある。第一にフルトンは階級を上げる事を公式にした」と記されている。井上は2階級目の4団体統一を目指し、もう一人のスーパーバンタム級2団体王者マーロン・タパレス(フィリピン)との対戦を希望しているが、記事ではその後の展開を見据えているようだ。

 転向した階級で世界王座を奪取すれば、「完璧な餌になる」と同メディアは指摘。「フルトンはイノウエがいつか階級を上げてくると予想しているからだ。その時、世界王座を狙うイノウエをフルトンへ導くことになるだろう」と雪辱への道筋を予想した。

(THE ANSWER編集部)


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