女子1万m決勝で仰天の超スローペース 世界記録保持者の「口が開いてない、鼻呼吸です」米実況席指摘【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は19日(日本時間20日)、女子1万メートル決勝が行われ、グダフ・ツェガイ(エチオピア)が31分27秒18で優勝した。東京五輪女王シファン・ハッサン(オランダ)がゴール20メートル手前で転倒し、11位となる大波乱のレースは序盤から驚きの展開だった。最初の1000メートルは3分40秒の超スローペース。米実況席から「(選手の)口は開いていません。鼻呼吸です。このレースはそれほど遅いペースなんです」との声が上がった。
ブダペスト世界陸上、女子1万メートル決勝
ブダペスト世界陸上は19日(日本時間20日)、女子1万メートル決勝が行われ、グダフ・ツェガイ(エチオピア)が31分27秒18で優勝した。東京五輪女王シファン・ハッサン(オランダ)がゴール20メートル手前で転倒し、11位となる大波乱のレースは序盤から驚きの展開だった。最初の1000メートルは3分40秒の超スローペース。米実況席から「(選手の)口は開いていません。鼻呼吸です。このレースはそれほど遅いペースなんです」との声が上がった。
ネット上では「まるでジョギング」と驚きの声が上がった。号砲とともに走り出した選手は互いにけん制し合い、超スローペース。1000メートルは3分40秒で通過し、その集団でいつものように最後尾に女王ハッサンには「ハッサン歩いてるやん」の声もネットで飛び交った。
これには、米放送局「NBC」のストリーミングサービス「ピーコック」の中継でも実況席は驚き。序盤から「ハッサンを見てください。最後尾でほとんど脚を上げていませんよ」「現在の彼女(ハッサン)を見るとかなりコミカルですよね。できるだけ力を使わずに走っています」と注目した。
中盤まではスローペースが続き、「ギデイについて話したいんですが、彼女の口は開いていません。鼻呼吸です。このレースはそれほど遅いペースなんです。彼女はリラックスしています」と世界記録保持者のレテセンベト・ギデイ(エチオピア)が鼻呼吸で走っていると伝えた。
中盤以降は徐々に集団から遅れる選手が出始めたが、11人の集団でラスト1周に突入したレースはハッサンがバックストレートで先頭に立ったものの、直線でツェガイとの競り合いでゴール20メートル手前で転倒。チェガイが金メダルを獲得し、ギデイは銀メダル。ハッサンは11位に転落した。波乱含みのレースは序盤から結末までドラマチックなものとなった。
(THE ANSWER編集部)