「いい意味で全部自分のせい」 悩み、苦しんだ黄金世代・河本結が“1人で戦う”選択に至るまで
女子ゴルフの国内ツアー・北海道meijiカップは4日、札幌国際CC島松C(6593ヤード、パー72)で開幕。ツアー通算1勝の河本結(リコー)は4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーの31位で初日を終えた。前週の楽天スーパーレディスは熱中症で途中棄権したが、前々週の大東建託・いい部屋ネットレディスでは今季初のトップ10入りとなる8位。現在はコーチをつけずに戦うが「いい意味で全部自分のせい。今の自分の姿を見られるようになっている」と語った。
国内ツアー・北海道meijiカップが開幕
女子ゴルフの国内ツアー・北海道meijiカップは4日、札幌国際CC島松C(6593ヤード、パー72)で開幕。ツアー通算1勝の河本結(リコー)は4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーの31位で初日を終えた。前週の楽天スーパーレディスは熱中症で途中棄権したが、前々週の大東建託・いい部屋ネットレディスでは今季初のトップ10入りとなる8位。現在はコーチをつけずに戦うが「いい意味で全部自分のせい。今の自分の姿を見られるようになっている」と語った。
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本来の姿に向け、少しずつ前進している。インスタートのこの日は13番パー4で2打目をグリーン近くの木に当ててしまい、ボギーが先行。16番パー4もティーショットはラフに入ったが、左足下がりの2打目でピンから3メートルにつけバーディー。18番パー5もスコアを伸ばした。後半は2番でボギーを叩くも8、9番の上がり2ホールで連続バーディー。いい形で1日を終えられた。
9番パー5は2打目を右に曲げ、大きくコースから外れてしまった。それでも3打目で見事リカバリー。「ショットがかなり散っていた。運もよかったし、ピンチをしのげたのでスコアをまとめられたと思う」と振り返った。
ラウンド中、しきりに確認していたのはショット時のテークバックの動き。「良いときのフェースはスクエアだったけれど、今はかぶってしまう。大げさに意識しないとできないので」。グリーン上でパターを持っている時ですら、腕の位置などを確認する様子が見られた。
2019年のアクサレディスでツアー初優勝。20年から米ツアーを主戦場としたが、21年に取り組んだスイング改造が上手くいかず、歯車が狂い始めた。昨季メルセデス・ランキングは52位でシードを獲得できず。今季は前半戦出場資格を得たものの、予選落ちが続いて第1回リランキング70位となり、後半戦出場権は手にできなかった。
8位に入った大東建託・いい部屋ネットレディスの週から、コーチを付けず「1人で」戦っている。より自分のゴルフと向き合うことで、何かを変えたい。心のどこかでコーチを頼っていた部分もあったため、やってみることにした。「いい意味で、全部自分のせい。今の自分の姿を見られるようになった」。この日は理想のスイングの割合は「10%」だったものの、確実に戻ってきている感覚はある。
今はスイングを自分のものにすることだけを考えている。後半戦は推薦出場をフル活用。「とにかくシード権を取って(現在メルセデス・ランキング91位)、来シーズンに懸けたい。ここからの試合、自分の感覚を研ぎ澄ませてやっていきたい」。迷い、悩んできた黄金世代の河本。一筋の光を掴むまで追い続ける。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)