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井上尚弥は「魔法の様な選手だが…」 PFP1位争いを米記者8人激論「クロフォードは○、スペンスなら…」

25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)は2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。続いて29日(日本時間30日)には米ネバダ州・ラスベガスで世界ウェルター級4団体統一戦、テレンス・クロフォード(米国)―エロール・スペンスJr.(米国)のビッグマッチが行われる。井上とこの試合の勝者どちらが、パウンド・フォー・パウンド(PFP)の1位になるのか、関心が持たれているが、米メディアはボクシング記者たちの意見を掲載。さまざまな意見が上がっている。

8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

「スポーティング・ニュース」が記者8人の意見を掲載

 25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)は2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。続いて29日(日本時間30日)には米ネバダ州・ラスベガスで世界ウェルター級4団体統一戦、テレンス・クロフォード(米国)―エロール・スペンスJr.(米国)のビッグマッチが行われる。井上とこの試合の勝者どちらが、パウンド・フォー・パウンド(PFP)の1位になるのか、関心が持たれているが、米メディアはボクシング記者たちの意見を掲載。さまざまな意見が上がっている。

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 果たして、次の現役最強ボクサーにランクされるのは誰か――。米スポーツメディア「スポーティング・ニュース」は「○か×か:スペンス―クロフォードの勝者はPFP1位になるべきか」と題した記事を掲載し、各記者の意見を掲載した。

 まず、ドン・ファレル記者は「クロフォードであれば○、スペンスであれば×。クロフォードは勝てば2階級目の4団体統一をして3階級制覇だ」と条件を挙げ、2階級にわたる4団体統一の偉業がかかるクロフォードが勝った場合は1位になるとの立場だ。

 トム・グレイ記者は「勝者はおそらくPFP1位になるだろう」としながらも「しかし、決定事項ではない」という見解。「イノウエは実力に基づいて今の位置におり、物議を醸す判定や予想しない勝利などでは彼の地位は陥落しないだろう。ベガスでの興奮が必要だ。それ以外は十分ではない」とし、内容次第では井上が1位になる可能性を指摘した。

 アンドレアス・ヘイル記者も「ナオヤ・イノウエのフルトン戦の破壊を考慮すれば確実ではない」と同じ意見。「クロフォードかスペンスが絶対的な勝利を挙げればPFP1位になるだろう。しかし、議論の余地が残ればイノウエが首位の座を守るだろう」とした。

 ただ、ベン・ミラー記者は「結果に関わらず、ほぼ議論の余地なく勝者がPFP1位になる事はあり得る」と主張。「スペンスとクロフォードの階級はイノウエの階級より層が厚いが、説得力のある結果出なければ議論の分裂は少なくならないだろう」と根拠を挙げた。

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