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井岡一翔、大麻成分検出の騒動に最後の言及 24分の一夜明け会見全文「これ以上は喋らないです」

ボクシングのWBA世界スーパーフライ級新王者・井岡一翔(志成)が25日、世界王座返り咲きから一夜明け、都内の所属ジムで会見した。前夜は東京・大田区総合体育館で行われ、前王者ジョシュア・フランコ(米国)に3-0の判定勝ち(115-113、116-112×2)。試合前は井岡の大麻成分検出騒動、フランコの2.9キロの体重超過による王座剥奪が物議を呼んだ。24分間の会見では試合のこと、今後の展望に加え、騒動の話題で多くを主張。一問一答の全てを掲載する。

世界戦から一夜明け、都内の所属ジムで会見した井岡一翔【写真:浜田洋平】
世界戦から一夜明け、都内の所属ジムで会見した井岡一翔【写真:浜田洋平】

世界王座返り咲きから一夜明け会見

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級新王者・井岡一翔(志成)が25日、世界王座返り咲きから一夜明け、都内の所属ジムで会見した。前夜は東京・大田区総合体育館で行われ、前王者ジョシュア・フランコ(米国)に3-0の判定勝ち(115-113、116-112×2)。試合前は井岡の大麻成分検出騒動、フランコの2.9キロの体重超過による王座剥奪が物議を呼んだ。24分間の会見では試合のこと、今後の展望に加え、騒動の話題で多くを主張。一問一答の全てを掲載する。

 前日計量では井岡が52.0キロで一発パスした一方、フランコは55.2キロ。3.1キロの大幅超過の大失態を犯し、約2時間後の再計量でも2.9キロのオーバーで王座剥奪となった。日本開催の世界戦史上最悪の超過幅。試合直前の体重は井岡が57.5キロ、フランコが60.2キロで2.7キロの差があったが、試合は井岡が駆け引きの上手さなどを見せて判定勝ちした。

 第1戦前のドーピング検査で大麻成分が検出。陣営は潔白を主張したが、日本ボクシングコミッション(JBC)は6月21日に事実を公表した。世界ドーピング防止機構(WADA)の基準を下回る数値のため、今回の興行出場に問題はない。2020年大晦日の田中恒成戦のドーピング検査でも、大麻成分などの禁止薬物に陽性反応。しかし、JBCの検体管理方法に不備などがあり、処分されず。JBCの謝罪を受けていた。

 今後は階級内で最も高い実績を誇るWBC王者ファンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦実現を目標に掲げている。

 一夜明け会見の一問一答全文は以下の通り。

――12ラウンドを戦ってコンディションは。

「12ラウンドの疲労感はありますけど、過去にもこういう経験は何度もある。特にダメージがあるとかではないです。(睡眠は)短い時間でしたけど、終わった安心感とかがある。この2、3日が人生の中で一番寝られるタイミング。寝た感覚としてはいい質の睡眠というか、短い時間ですけど、寝れたなっていう感覚です」

――世界王者に返り咲いた心地は違うものがあるのか。

「世界チャンピオンという肩書きは特別なものだと思いますけど、自分としてはその肩書きにぶら下がる気持ちはないので、チャンピオンになったからこそいつもと同じ居心地。もう一度チャンピオンになる難しさをより感じた。チャンピオンとして自分の気持ちが特別変わるものはないです」

――祝福の連絡は。

「たくさんのメッセージをいただきました。チャンピオンになったというよりか、前回のドローという結果があって、同じ対戦相手とダイレクトリマッチをして、勝利という結果を出せた。自分が挑んで結果が出て、そこに対する喜び。自分が成し遂げたかったことを成し遂げたという喜びが大きいです」

――映像は振り返ったか。

「軽くは見たけど、細かく全体的には見れてない。大体は見ました」

――5階級制覇を見据えることは。

「今はそういったことは何も思っていないですね。まだそこまで考えるところには行き着いてないです」

――今後しばらくは休む方針か。

「そうですね。ラスベガスにチームで1か月半ぐらい行っていたり、ここ何か月かずっと試合に時間を費やしていたので、やっぱり一番は家族との時間として、子供たちと過ごしてあげたいなと思います。いつも僕は1か月ぐらい休むので、1か月ぐらいは休養しようかなと」

――武尊の試合は。

「見られていないけど、共通の友人、知人は多い。現地に行っている友達とかもいたので、その方たちの情報で知りました。武尊も勝つと思っていましたけど、やっぱりこうしてお互い結果に出すのは簡単なことじゃない。無事に6月24日、お互いのやるべきことを実現できたので、僕自身も自分の結果に満足していますし、彼が出した結果にも祝福の気持ちです」

――ずっと大晦日に試合をしてきた。今年もやりたい気持ちは。

「もちろんできるのであればやらしてもらいたい気持ちもある反面、自分がやりたい試合を最優先にやっていきたい。その中でWBAとも話さないといけないし、いろんな意向があると思うけど、その中でも選択肢にはなってくると思う。けど、自分としては何度も言っている通り、(WBC王者の)エストラーダ選手と戦いたいのが一番の希望。エストラーダ選手と戦うなら、僕は別に日本ではなくアメリカでも試合がしたい。一番の優先的な選択肢かなと思っています。

 エストラーダ選手との試合を実現するのは簡単な道のりではない。そこを実現することによって、自分が復帰した意味であったり、見てもらっている人に伝わるものがあると思うので、必ずそれは実現させたい気持ちはもちろんある。けど、これまでのように毎試合自分が望む試合もできないですし、1つ1つクリアしていかないとなかなかたどり着かないと思う。次の試合でやるのが僕の中ではベストだと思いますけど、どんなことが起きても自分の中で受け入れてやるしかないという気持ちもあります」

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