元世界王者・比嘉大吾の世界戦が近づく一戦 バンタム級-0.1kgで計量パス「しっかり倒して勝つ」
ボクシングのバンタム級(53.5キロ以下)ノンタイトル10回戦が24日、東京・大田区総合体育館で行われる。23日は都内で前日計量が行われ、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)、相手のWBA世界スーパーフライ級3位シリチャイ・タイイェン(タイ)はともに53.4キロで一発パス。戦績は27歳の比嘉が19勝(17KO)2敗1分け、32歳のシリチャイが65勝(43KO)4敗。
バンタム級ノンタイトル10回戦
ボクシングのバンタム級(53.5キロ以下)ノンタイトル10回戦が24日、東京・大田区総合体育館で行われる。23日は都内で前日計量が行われ、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)、相手のWBA世界スーパーフライ級3位シリチャイ・タイイェン(タイ)はともに53.4キロで一発パス。戦績は27歳の比嘉が19勝(17KO)2敗1分け、32歳のシリチャイが65勝(43KO)4敗。
比嘉はしっかりと計量をパスした。計量台に乗って難なくクリア。リカバリー後には明るい笑顔も見せていた。
2017年5月にWBC世界フライ級王座を獲得。2度防衛し、デビューから15戦連続KO勝ちの日本タイ記録を持つなど強打のボクサーとして名を馳せた。しかし、18年4月の防衛戦で体重超過を犯して王座剥奪。ボクサーライセンスの無期限停止などの処分を受け、一度は引退を考えた末に再起した。
20年2月、119ポンド(53.98キロ)契約8回戦で再起。以降はバンタム級を主戦にし、同年12月にWBOアジアパシフィック王座を獲得した。だが、初防衛戦で西田凌佑(六島)に判定負け。以降は2連勝中だが、KO勝ちは20年12月以来2年半遠ざかっている。現在のバンタム級世界ランクはWBA11位、WBO13位。今回は1階級下ながら、世界ランカーに勝てば世界挑戦も近づく一戦だ。
ステージに登場した比嘉は、アンダーカードに出場する選手たちと記念撮影。「明日はしっかり倒して勝ちたいと思います」と短い言葉に力を込めた。元WBA世界フライ級暫定王者のシリチャイも「判定にはならないと思う」とKO決着を宣言した。15連勝中の実力者。世界ランクは1階級下だが、3月の前戦はバンタム級で初回TKO勝ちしている。
井上尚弥(大橋)が昨年12月に4団体統一し、階級変更のため今年1月に返上したバンタム級のベルト。WBAは井上の弟・拓真(大橋)、WBOは井上に敗れたジェイソン・マロニー(オーストラリア)が保持し、WBCとIBFは空位となっている。
比嘉―シリチャイ戦はセミファイナルだ。メインイベントでは、前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)とジョシュア・フランコ(米国)が再戦。フランコはWBA王者だったが、3.1キロの体重超過で王座を剥奪された。井岡が勝てば王座獲得、負ければ空位のままとなる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)