[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

成長著しい24歳女子ハードラー 田中佑美、日本記録保持者たちへの挑戦「やっぱり緊張する」

女子100メートルに出場した田中【写真:奥井隆史】
女子100メートルに出場した田中【写真:奥井隆史】

激戦の決勝へ「走り終わった後に後悔がないように」

 関大一高時代にインターハイを連覇すると、立命大に進学。「勝たないといけないと思っていた」。期待、責任から来るプレッシャーとも闘いながら関西インカレ4連覇した。日本インカレは2019年に優勝。21年に名門・富士通に入社し、心も独り立ちするため、関東の筑波大を拠点に移した。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)

 今年は1、2月に欧州、オーストラリアへ遠征。「自分の中で大きな挑戦だった」。8月のブダペスト世界陸上出場に向けてポイントを獲りにいった。これまでスタートで差をつけられていたため、スタート位置を変更。もともと反り腰だが、骨盤を立てるように意識した。体が開く癖も修正し、スムーズにスピードを維持できるようになった。

 5月上旬は右膝痛で1週間休養した。セイコーGGP後も思い切って休養。「スケジュールを組んで練習をこなすことができた。計画を組んでそれをこなしたことは精神的な安定にも繋がる」。ブダペスト世界陸上の参加標準記録は12秒78。すでに突破しているのは福部だけだが、田中は世界ランクでも代表入りできる可能性がある。

「自分の手応えはまあまあ。まあまあこんなもんだろうという感じです。混戦がある程度予測されるので、まずはスタートで出遅れないこと。競った時に自分に集中してしっかり刻み切ることだと思います。走り終わった後に後悔がないようにしたい。周りのことは私が何しようと変わらないので、自分の目標を一つひとつ抑えていく。それを実行すれば後悔はないんじゃないかなと思います」

 新旧日本記録保持者たちがズラリと並ぶ決勝。栄冠は誰の手に渡るのか。田中は自分のレーンだけを視界に入れていた。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


W-ANS

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集