大谷翔平、特大139m弾の着弾地点の先にあった粋な演出 目撃した係員が証言「ゲートを越えれば…」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地オリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場し、投手としては3被弾しながら7回4安打5失点の力投で5勝目。打っては決勝の9号3ランを含む4安打3打点で、二塁打が出ていればサイクル安打という大活躍だった。4回の第3打席では、飛距離456フィート(約139メートル)、打球速度114.6マイル(約184.4キロ)の衝撃弾。中継局のカメラも見失った“着弾地点”で見たのは、大谷さえも届かなかったオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズならではの栄誉だった。
大谷があと一歩だったカムデン・ヤーズならではの栄誉とは
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地オリオールズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場し、投手としては3被弾しながら7回4安打5失点の力投で5勝目。打っては決勝の9号3ランを含む4安打3打点で、二塁打が出ていればサイクル安打という大活躍だった。4回の第3打席では、飛距離456フィート(約139メートル)、打球速度114.6マイル(約184.4キロ)の衝撃弾。中継局のカメラも見失った“着弾地点”で見たのは、大谷さえも届かなかったオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズならではの栄誉だった。
4-4の同点で迎えた4回1死一、三塁の第3打席、大谷は相手先発ロドリゲスの初球カーブを完璧に捉えた。特大3ランが右翼席後方のゲートに直撃。鉄製の柵に当たり、センター方向の客席へと跳ね返った。投手として打った本塁打としてはスタットキャストが導入された2015年以降で史上2番目という飛距離で、テレビカメラも軌道を追えなかった豪快弾に場内は騒然。これが決勝弾となり、自らのバットで5勝目をもぎ取った。
打球が飛んだ右翼席付近で球場の係員に聞くと、直撃したゲートを教えてくれた。「あのゲートの最上部に当たって跳ね返ったんだ」と説明。これほどの本塁打を目撃したことがあるかを聞くと、「あるよ。フェンスを越えたんだ。フェンスを越えると記念のマークが付けられるんだよ」と足元を指さした。
大谷の本塁打が直撃したゲートの後方には「ユートウ・ストリート」と呼ばれる舗道がある。ここに打ち込んだ選手は、落下地点に日付や名前、飛距離の入った記念プレートが埋め込まれ、栄誉を称えられる。大谷の本塁打の“着弾地点”から最も近い金属板は、近鉄バファローズでもプレーしたリー・スティーブンスが1992年5月23日にエンゼルスの選手として記録したものだった。
サイクル安打とともに、ベーブ・ルース生誕の地ボルチモアの球場に名を刻む栄誉まで、あと少しだった大谷。係員も「ゲートを越えたらよかったね」と悔やんだ。オリオールズとの連戦残り3試合で「ユートウ・ストリート」に打ち込むことはできるだろうか。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)