井上尚弥VSフルトンを前にタイソンが注目「アメージングなファイトになる」

　ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）に対し、元世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏（米国）が過小評価されていることを指摘した。7月25日に東京・有明アリーナで予定されるWBC＆WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）戦を前に、世界的レジェンドが日本のモンスターに注目。司会者に過小評価されている選手を聞かれ、「イノウエだ」と語っている。

　あのタイソンが井上に注目した。米スポーツ専門局「ESPN」の番組「ファースト・テイク」に出演。司会のスティーブン・A・スミス氏に「あなたが思う、相応しい評価を受けられていないボクサーはいますか？」と投げかけられると、考え込んだレジェンド。直後に「スティーブン・フルトンと戦う奴だね。日本人の男だ」と言及した。

　さらにスミス氏が「ああ、彼の名前をどう発音すればいいのかわからないけど、誰のことについて話しているのかはわかるよ」と返答。これに対し、タイソンは「イノウエだ。イノウエ。かなり軽量級にいるから誰も知らないが、だからこそ彼（フルトン）はワクワクしている。アメージングなファイトになるだろう」と母国の後輩王者との対決に期待を寄せた。

　海外メディアが独自選定する階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド（PFP）」でも、上位常連の井上。それでも、タイソンは評価が足りないと感じているようだ。

　タイソンは2021年にも自身のポッドキャスト番組で井上に言及。「彼はマニー・パッキャオ以上だ。それか同じくらい良い」「彼は凶悪だ」などと絶賛していた。世界的スーパースターに知られること自体が光栄なことだが、改めて井上の存在が脚光を浴びていた。