「ボコボコにしたい」 挑発する相手にボクサー重岡銀次朗が睨み「ずっとぶっ潰すって唱えてた」
物議の世界初挑戦によって映像判定を導入「多くの人が動いてくださった」
1月にIBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に世界初挑戦したが、3回に偶然のバッティングで王者が負傷。試合続行不可能となり、無効試合に終わった。劣勢だった王者が故意に負傷を狙う作戦に出たことが疑われた一戦。再戦を目指したが、バラダレスが左鼓膜負傷で実現せず。クアルトとの暫定王座決定戦になった。今回はビデオ判定も導入される。
「多くの人が動いて実現してくださった。凄い安心感もあるし、そこまでしてくださって感謝しています。ですが、明日何か(トラブル)が起こるとか考えていないし、映像なんか使わなくてもいいように綺麗に倒すつもりです。正規王座は今年中にクリアしたい。バラダレスがやってくれるか知らないけど、やれるなら構わない。その代わり公平にやらせていただければ、そこだけは頼むよって感じですね」
2016年4月14日に地元・熊本の大震災で被災。15日深夜(16日)には本震に見舞われた。ちょうど7年の日に世界戦を迎える。「明るい日」に変える決意は強い。
「熊本の皆さんはどうしても地震を思い出す日。暗い日になってしまうけど、その日を少しでも明るい日にしたい。ほんの少しでもいいので、熊本から世界チャンピオンが生まれた日として明るいニュースを届ける。少しでもその役割を担えたらなと思います」
戦績は23歳の銀次朗が8勝(6KO)1無効試合、26歳のクアルトが21勝(12KO)3敗2分け。挑発的な相手を倒し、兄弟で世界王座になる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)