奥原希望、連覇へ「タフゲームを覚悟」 中国の会場は「広くて、風を感じない」
バドミントン世界選手権で連覇を狙う女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)が29日、競技会場である南京ユースオリンピック公園アリーナで公式記者会見に臨んだ。
世界選手権公式会見に出席「タフゲームを覚悟して1試合ごとに入りたい」
バドミントン世界選手権で連覇を狙う女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)が29日、競技会場である南京ユースオリンピック公園アリーナで公式記者会見に臨んだ。公式記者会見は、先に開催国である中国の3選手が出席。次に、他国の前回メダリストが出席した。男子シングルスで連覇を狙うビクター・アクセルセン(デンマーク)、前回大会で混合ダブルスの銅メダルを獲得した夫婦クリス・アドコック、ガブリエル・アドコック組(英国)とともに出席した奥原は「中国らしく広い会場で、あまり風を感じない印象。私みたいな(粘り強いラリーを基盤とする)プレースタイルの選手は、前回のグラスゴーで行われた大会のように、長い試合になるんじゃないかと思うので、タフゲームになることを覚悟して1試合ごとに入りたいと思います」と会場の感触を語った。
大会直前、6月末からの3週間はマレーシア、インドネシア、タイと東南アジアで3大会を戦ったが、3つの会場について「アジアらしい、風のある会場」と話していただけに「アジアの3大会に比べると真逆の環境になるので、修正して臨まないといけない」と会場に慣れることを1つのポイントに挙げた。ただ、風のない会場は、一撃必殺のスマッシュを武器にするタイプよりラリーで粘って展開を作る日本勢にとっては有利となる。
奥原は、2016年のリオデジャネイロ五輪で日本勢初となるシングルス種目の銅メダルを獲得。昨年は、世界選手権を制した。しかし、慢性的なヒザの痛みを抱えながらシーズンを送り、その後は満足できる内容、結果を残せずに苦しんで来た。大会直前にタイオープンで世界選手権以来のタイトルを獲得したのは光明だが、奥原は「トップ選手が出ていなかったので、満足していない」と話していた。この日の記者会見でも「ディフェンディングチャンピオンと言われているけど、チャンピオンとして臨むというより、チャレンジャーとして臨みたいと考えている」と強調した。