上田桃子、直近2度の単独首位はV逸 4打差独走をどう捉えるか「競り負けず…なのか」
女子ゴルフの国内ツアー今季第3戦・Tポイント×ENEOSの第2日が18日、鹿児島高牧CC(6419ヤード、パー72)で行われ、首位タイで出たツアー通算17勝(海外1勝含む)の上田桃子(ZOZO)が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算13アンダーの単独首位で今季初優勝に王手をかけた。2位の青木瀬令奈(リシャール・ミル)、稲見萌寧(Rakuten)とは4打差の独走モード。11か月ぶりの優勝へ決意を込めた。
Tポイント×ENEOS
女子ゴルフの国内ツアー今季第3戦・Tポイント×ENEOSの第2日が18日、鹿児島高牧CC(6419ヤード、パー72)で行われ、首位タイで出たツアー通算17勝(海外1勝含む)の上田桃子(ZOZO)が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算13アンダーの単独首位で今季初優勝に王手をかけた。2位の青木瀬令奈(リシャール・ミル)、稲見萌寧(Rakuten)とは4打差の独走モード。11か月ぶりの優勝へ決意を込めた。
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上田は出だしの1番でバーディー発進。8番から3連続で伸ばしてみせた。16番は6メートルのバーディーを沈め、18番パー4は残り150ヤードからピン右4メートルにつけてバーディー締め。独走モードに入った。一日を通してわかりづらい風向きにも対応。難しいパーパットを残さない、ベテランらしいマネジメント力が光った。
「午前中は(風が)ぐるぐる回って、アゲインストと思ったのがフォローになったりしていた。なるべくグリーンを大きく使っていましたね。基本的にはいいサイドに打てた。(風が)わからない時はセーフティーに。
風の日は楽しみです。けど、わからない風はそんなに好きじゃない(笑)。4番は真逆だった。その辺は風が好きな私でも難しさがあったけど、そういう時の回り方をわかっているのはプラスになる。(風に)乗せるのか、ぶつけるのか。そういう計算をしながらマネジメントできるのは、集中力に繋がります。風の日はなかなか気持ちよく打たせてもらえないけど、それでも心掛けるべきことを考えて回っています。
飛ばしたい気持ちになりそうだと思ったので、6、7割くらいの振り感でいこうと我慢していました。もったいないパットも途中にあったけど、残り3ホールで思うように打てたので最後は2つ伸ばせた。(パットは)しっかりヒットしていく感じで練習してきました」
6月で37歳になる大ベテラン。昨季は4月に17勝目を挙げ、トップ10には全体9位の11度も入った。メルセデス・ランキングは12位で2013年から10季連続でシード権を守っている。今季も開幕から2位、18位。3戦目で早くも優勝争いの中心に立った。
昨年大会は3位で最終日最終組に入って6位。11月には2週連続単独首位で最終日を迎えながら、5位、3位と優勝が手からこぼれ落ちた。
「最終日の課題を自力で克服するだけ。あまり気負わずにしっかりやれることをやるだけかなと思います。本当に(首位を)どう捉えるか。また『競り負けないように』と考えるのか、『やっとそれ(優勝)ができるチャンスが来た』と捉えるのか。今日一日かけてどういうマインドで明日プレーするのか考えたい。でも、まずはやることは変わらないので、今までのは過去。明日何をできるかに集中して、前がどうだったか考えず集中したい」
何年プレーを重ねても悔しいと思えるのが一流アスリート。上田は4打のリードをどうプラスにしていくのか。残り18ホールが見逃せない。
(THE ANSWER編集部)