井上尚弥の挑戦を受け入れたフルトンを米メディア称賛「“避けた”批判は馬鹿げてる」
ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)と5月7日に神奈川・横浜アリーナで対戦する。これまで強すぎるあまり対戦を避けられることもあった井上。挑戦を受け入れたフルトンに対し、米メディアは「彼が誰かを避けてきたという主張は全て、あらゆる観点から見て馬鹿げている」と指摘している。
井上尚弥VSフルトンの実現を米紹介「異例の早さで合意に至った」
ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)と5月7日に神奈川・横浜アリーナで対戦する。これまで強すぎるあまり対戦を避けられることもあった井上。挑戦を受け入れたフルトンに対し、米メディアは「彼が誰かを避けてきたという主張は全て、あらゆる観点から見て馬鹿げている」と指摘している。
米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「フルトン:俺は自分自身に挑戦することが好き、パウンド・フォー・パウンド(PFP)のトップと対戦するのもいいじゃないか」との見出しで記事を掲載。「スポーツのエリートの中で自分の地位を証明する必要があるファイターをリスト化すれば、スティーブン・フルトンは、かなり下のほうになるに違いない」と最強モンスターの挑戦を受けることを評価した。
フルトンは6日の会見で流れたビデオメッセージで、「今まで多くのボクシングファンから『あの選手との対戦を避けている』『あの人から逃げている』という声をたくさん言われてきた」「断る理由はない」などと明かしていた。今回の記事では、「(フルトンは)ナオヤ・イノウエとのPFP天王山を追い求める必要があると感じた」と説明。周囲からの“逃げ”の指摘についてこう擁護している。
「フルトン(21勝0敗、8KO)がすでに煌びやかなキャリアの中で誰かを避けてきたという主張は全て、あらゆる観点から見て馬鹿げている。フィラデルフィア出身の28歳は、無敗の相手との対戦が通算9試合目となり、ここ6試合のうちでは5つ目だ。フルトンはアンジェロ・レオとブランドン・フィゲロアの両者からベルトとともに“0”を奪った」
無敗の選手を倒したことを称賛した。フルトンは2021年1月にアンジェロ・レオからWBO王座を奪取し、同11月にブランドン・フィゲロアからWBC王座を奪って2団体統一を果たした。昨年6月には元同級2団体統一王者ダニエル・ローマン(いずれも米国)戦で両王座を防衛した。
フルトンは2月24日にフィゲロアと再戦する方向だったが、合意直前に井上サイドからオファー。陣営は反対したが、本人が井上戦を強く望んだ。同メディアは「両者は、特にこれだけの大きな対戦にしては異例の早さで合意に至ったが、フルトンからすれば、一度(井上との対戦が)頭に浮かんでからは、他の考えは一切なかった」と紹介している。
(THE ANSWER編集部)