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バンタム級王座狙うマロニー、ドネアを避けた“思惑”を海外指摘「真の理由は恐れ?」

ボクシングの井上尚弥(大橋)は先月、4つの世界バンタム級王座を返上。スーパーバンタム級に転向すると発表した。井上が去ったバンタム級の王座を巡る争いにも注目が集まるが、フィリピンメディアは、WBC同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)の動向に注目。対戦指令のあった同級2位ノニト・ドネア(フィリピン)を“避けた”と指摘し、その真の理由は「ドネアへの恐れか?」と注目していた。

WBC同級1位ジェイソン・マロニー【写真:Getty Images】
WBC同級1位ジェイソン・マロニー【写真:Getty Images】

マロニーの“選択”をフィリピン紙が指摘

 ボクシングの井上尚弥(大橋)は先月、4つの世界バンタム級王座を返上。スーパーバンタム級に転向すると発表した。井上が去ったバンタム級の王座を巡る争いにも注目が集まるが、フィリピンメディアは、WBC同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)の動向に注目。対戦指令のあった同級2位ノニト・ドネア(フィリピン)を“避けた”と指摘し、その真の理由は「ドネアへの恐れか?」と注目していた。

 地元紙「ザ・フィリピンスター」の公式サイト「フィルスター.com」は「イノウエの後継者たちを見つける」との見出しで記事を掲載。マロニーについて「(米興行大手の)トップランクがマネジメントするオーストラリア人は、WBC王座をかけてドネアと対戦するはずだったが放棄した」と伝えた。

 WBCがドネアとの対戦指令を出していたことは米専門メディア「ボクシングシーン.com」などに報じられていたが、実現せず。「フィルスター.com」の記事では「噂では、トップランクはドネアのプロモーターのプロべラムとは交渉しない。しかし、世界王座が懸かっているのであれば、個人的、政治的な違いは棚上げできるもの。真の理由はマロニーのドネアへの恐れか?」と指摘していた。

 マロニーは同級でWBO1位にもランクされており、同2位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)が「ドネアよりリスクが少ないと見えているかもしれない」と、WBCよりWBO王座を狙っての“選択”であった可能性を同メディアは指摘している。

 ただ、アストロラビオはIBFで1位にランクされており、同2位のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦指令が出されたと複数の海外メディアが報じている。アストロラビオは昨年2月に元世界2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)を相手に3-0の判定勝ち。12月にもニコライ・ポタポフ(ロシア)に6回KO勝ちしており、現在はWBCでも7位につけている。各選手の思惑が交錯する中、井上の後に王座を獲得するのは誰になるだろうか。

(THE ANSWER編集部)


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