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物議の世界戦から1か月 ボクサー重岡銀次朗、4.16再戦へ始動「SNSでみんな怒ってた」

ボクシングのIBF世界ミニマム級5位・重岡銀次朗(ワタナベ)が2日、都内の所属ジムで練習を再開した。1月6日に同級王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)へ世界初挑戦したが、3回に偶然のバッティングで王者が負傷。試合続行不可能となり、無念の無効試合に終わっていた。4月16日に東京・代々木第二体育館で計画される直接の再戦(ダイレクトリマッチ)に向けて再出発する。

都内の所属ジムで練習を再開したこの日、シャドーする重岡銀次朗【写真:浜田洋平】
都内の所属ジムで練習を再開したこの日、シャドーする重岡銀次朗【写真:浜田洋平】

重岡銀次朗が練習再開

 ボクシングのIBF世界ミニマム級5位・重岡銀次朗(ワタナベ)が2日、都内の所属ジムで練習を再開した。1月6日に同級王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)へ世界初挑戦したが、3回に偶然のバッティングで王者が負傷。試合続行不可能となり、無念の無効試合に終わっていた。4月16日に東京・代々木第二体育館で計画される直接の再戦(ダイレクトリマッチ)に向けて再出発する。

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 重岡はシャドーなど軽めの練習を披露。会見では無念の想いを滲ませながら試合を振り返りつつ、気持ちを切り替えたことを強調した。

「1か月が経ちますが、毎日思い出します。最初はイラついて、徐々に悔しさが出てきた。もっとこうできたな、と。もっと自分にできることがあった。気持ちは切り替えています。SNSや直接会った人はみんな怒っていた。逆に『そんなに俺のために怒ってくれてありがとう』という気持ちで楽になりました。次の試合でどうすべきか。3ラウンドだったので仕方ないですが、もう少し中で戦いたかった。次はもう少しバチバチと中で殴り合えたら」

 試合は重岡が主導権を握る展開だったが、3回に偶然のバッティングで中断。王者は顔をしかめながら痛みをアピールした。ドクターチェックの末に試合続行不可能と判断され、無念の重岡と王者がともに涙。ルール上では4回終了までいけば、重岡の負傷判定勝ちだったが、3回だったため決着がつかず。重岡は王者が実力差を知った後、故意に負傷を狙う作戦に出たことを疑うなど物議を呼んでいた。

 王者は試合後に目まいと耳が聞こえないことを主張していた。ボクシングイベント「3150FIGHT Vol4」として興行をプロデュースした元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏は、この日の会見に出席。陣営の渡辺均会長と話し合い、試合を統括した日本ボクシングコミッション(JBC)にダメージの原因となった重岡のパンチと証拠写真、再戦の要望書を提出したことを明かした。

「重岡選手の右フックが相手の左耳に当たっていました。その5秒後くらいにバッティングです。目まいと耳が聞こえないのは鼓膜が破れた時の症状。検証してほしいということをJBCに出して、JBCからIBFにも再戦の要望書と一緒に提出してもらいました。近いうちにIBFから何らかの回答がJBCに届くと思います。相手陣営と話をしていますし、あとはIBFが認めるかどうか。世界戦が実現するでしょう。前回以上の舞台を用意したい」

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