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井上尚弥返上も…ドネアはバンタム級に消極姿勢か、母国報道「Sフライ級に野望持つ」

ボクシングの井上尚弥(大橋)が13日、4つの世界バンタム級王座返上とスーパーバンタム級転向を発表した。絶対王者がいなくなり、空位となった王座の争奪戦が勃発するバンタム級。しかし、井上に2度敗れた40歳の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は同級での王座返り咲きに消極姿勢になるかもしれない。ドネアの発言をもとに母国メディアが報じている。

元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア【写真:Getty Images】
元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア【写真:Getty Images】

ドネアの意志をフィリピン紙報道

 ボクシングの井上尚弥(大橋)が13日、4つの世界バンタム級王座返上とスーパーバンタム級転向を発表した。絶対王者がいなくなり、空位となった王座の争奪戦が勃発するバンタム級。しかし、井上に2度敗れた40歳の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は同級での王座返り咲きに消極姿勢になるかもしれない。ドネアの発言をもとに母国メディアが報じている。

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 ドネアは、今月4日に米スポーツチャンネル「DAZNボクシング」公式ツイッターが投稿した動画に登場。「今、私は5階級制覇したい。115ポンド(スーパーフライ級)でフアン・フランシスコ・エストラーダ、フェルナンド・マルティネスであっても挑戦したいです。もしそれが実現しなければ、WBCでマロニー、WBAでタクマ・イノウエがいます」と発言している。

 この発言を引用したフィリピン紙「デイリー・トリビューン」は、井上の返上会見直前に記事を掲載。「ドネアが5階級目を目指す」との見出しを打った。ドネアは2009年にWBA世界スーパーフライ級暫定王座決定戦に勝利したが、「暫定」のため複数階級制覇の回数には入れていない様子。当時について「劇的な勝利をいくつか重ねて正規王者になれる前に、ドネアはバンタム級への転向を決断していた」と説明した。

 さらに、現在の心境について「ドネアが5階級目の世界王座をコレクションに加え、世界4階級制覇王者のグループから抜け出そうとしている」と記載。「殿堂入りのキャリア終盤に来ているドネアは、115ポンドで世界王者になるという野望を見せている」と報じた。

 ドネアは2019年11月と昨年6月にバンタム級で井上に敗戦。昨年はWBC王座を奪われ、この時もスーパーフライ級の正規王座を視野に入れていた。しかし同11月、WBC会長は井上が王座返上した場合、ドネアとジェイソン・マロニー(オーストラリア)のバンタム級王座決定戦を用意すると明言。返り咲きの舞台がつくられようとしていた。

 井上の王座返上&スーパーバンタム級転向は、以前から予想されていただけにドネアの意思は変わらないのかもしれない。

(THE ANSWER編集部)


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