バトラー、井上尚弥戦で批判された亀作戦の真意を告白「彼は減量に苦しんだ。だから…」
13日に行われたボクシングの世界バンタム級4団体統一戦で井上尚弥(大橋)に敗れたポール・バトラー(英国)が米ボクシング専門誌「ザ・リング」のインタビューに応じ、その中で批判された徹底防御について反論を展開した。
リング誌のインタビューで井上戦を回顧「後でものを言うのは簡単だ」
13日に行われたボクシングの世界バンタム級4団体統一戦で井上尚弥(大橋)に敗れたポール・バトラー(英国)が米ボクシング専門誌「ザ・リング」のインタビューに応じ、その中で批判された徹底防御について反論を展開した。
井上戦は徹底して亀になり、防御に徹したバトラー。井上がノーガードで挑発しても手を出さず、勝つ気の見えないスタンスは批判を浴びた。そうしたことについて、リング誌が19日に実施したというインタビュー内でバトラーは「後でものを言うのは簡単だ」と反論した。
さらに「俺は24年間ボクシングをやっている。頭の中では自分自身に『ここでカウンターだ』と言っているし、コーナーのジョー(ギャラガー)が『カウンターだ』と言っているのも聞いている」とカウンターをイメージしていたことを強調した。
しかし、「彼(井上)は一度ではなく、何度も打ってくるから難しいんだ。いくつかのパンチにカウンターを合わせられたら良かったけど、着弾させた途端、彼はそれにすぐさま合わせてくる。普通のワンツーじゃないんだよ。体重も乗ってる」と井上相手の難しさを吐露した。
「『ここで左フックを打って、カウンターを合わせられたら、俺は終わりだ』って考えていたよ」とも語り、逆にカウンターを浴びてKOされることを警戒していた様子。一方で「我々は彼が減量に苦しんでいたことを知っていた。だから、6、7、8回以降どうなるか待っていたんだ」とも主張した。
「でも、彼は平気だった。彼はとても特別なボクサーだよ。両手で打てるし、パンチも多彩だ。俺のディフェンスはとても良かった。ほぼ全てのパンチが見えていた」と亀作戦を繰り出しても歯が立たなかった井上の強さを認めていた。
(THE ANSWER編集部)