井上尚弥戦へ弾みをつける快勝 前座の弟・拓真が8回TKO勝ち「いいバトンを渡せた」
ボクシングの元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(大橋)が13日、東京・有明アリーナで55.5キロ契約ノンタイトル10回戦に臨み、元WBFインターコンチネンタル・スーパーフライ級王者ジェイク・ボルネア(フィリピン)に8回2分48秒TKO勝ちした。メインイベントでは、兄・尚弥(大橋)がポール・バトラー(英国)と世界バンタム級4団体王座統一戦を予定。前座で快勝し、兄に景気づけとなった。戦績は拓真が17勝(4KO)1敗、ボルネアが14勝(7KO)4敗1分け。
井上尚弥の前座に弟・拓真が登場
ボクシングの元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(大橋)が13日、東京・有明アリーナで55.5キロ契約ノンタイトル10回戦に臨み、元WBFインターコンチネンタル・スーパーフライ級王者ジェイク・ボルネア(フィリピン)に8回2分48秒TKO勝ちした。メインイベントでは、兄・尚弥(大橋)がポール・バトラー(英国)と世界バンタム級4団体王座統一戦を予定。前座で快勝し、兄に景気づけとなった。戦績は拓真が17勝(4KO)1敗、ボルネアが14勝(7KO)4敗1分け。
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拓真は初回から攻勢に出た。ボディーからアッパー、フックなど左を軸に攻撃。2回はボルネアのボディーで鈍い音が響いたが、固いブロックで跳ね返した。サウスポーにスイッチする相手に対し、中盤もスピードとテクニックで優勢に展開。5回終盤に相手が左まぶたをカットしたが、拓真のパンチによる有効打とジャッジされた。
ボルネアは徐々に出血の量が増え、8回に2度目のドクターチェックを受けた末に試合続行不能に。拓真の8回TKO勝ちとなった。WBC世界バンタム級暫定王者だった2019年11月に団体内統一戦に敗れて以降は4連勝。リング上で大粒の汗を拭った。
「こんなにもラウンドがかかってしまったのは想定外。内容は終始圧倒できて最終的にはTKOになったので、反省点は多いけど結果的に勝ててよかったです。右ストレートがバンバン当たってダメージは蓄積されているなと思って、このまま最終的にはTKOできたらいいなと思うプランだった」
前日計量では拓真がリミットでクリアした一方、ボルネアは56.10キロで600グラム超過していた。拓真は今回の試合に向け、尚弥とスパーリング。「最後にナオとできて凄く気持ちが入った。互いにいい刺激があったと思う」と切磋琢磨してきた。
拓真はWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座を保持。バンタム級ではWBA2位など世界ランク入りしている。尚弥は1つ重いスーパーバンタム級への転向を視野に入れているため、バンタム級の世界王座を返上すれば、拓真は同級で世界挑戦のチャンスを狙う。
「(尚弥に)TKOという形でいいバトンを渡せた。控室に行ってグータッチをしたい。この後、兄・尚弥が必ず4団体を統一してくれる。自分の適正階級はバンタム級なので、兄が階級上げたら自分が一つひとつベルトを集めたい」
兄にバトンを繋げる勝利だった。
(THE ANSWER編集部)