「前田を見て、子供の頃を思い出したんよ」 激闘の120分に郷愁を感じた久保竜彦の贈る言葉
日本の未来に贈る言葉「負けず嫌いな人で、サッカー好きな人がその場所、場所でやって強くなっていく」
ずっとサッカー見とらんかったけん。久しぶりに見て、W杯は違うんやなって思ったよ。やっぱ、W杯すげえなって。
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見てて面白いし、本気の度合いはみんな観ててわかるし、Jリーグとは違ったし。それだけ選手が懸けてるちゅうこと。ちっちゃい頃から憧れて、W杯の試合を見て、サッカーを始める。で、頑張る選手が残って、そういう選手が見られるわけだから、面白いよね。
(日本代表には)自分が関係した教えてくれた人や助けてくれた人がスタッフでやってるから、いろんな感情があったよね。
これからの日本も頑張ってほしいよね。負けず嫌いな人で、サッカー好きな人がその場所、場所でやって、強くなっていくと思うから。どこかで良い選手が出てくるかも分かんないし。W杯を見て、国の雰囲気がサッカーに対して強くなれば、自ずと強くなっていくと思うし。
そういうのが(空気の醸成が)W杯を見たサッカーを好きな人ができるか、これから未来で上に行けるかに関わっていくるんじゃないかね。
森保さんは、俺が見た中であんな負けず嫌いな人いないから、森保さんがこれからも先頭に立ってやるのは良いと思うけど。でも、それは分からん。ただ、そういう感じでサッカーが好きな人が日本のためにやっていけることが必要なんじゃないかと思うんよ。
これから、もっと強くなっていくためにはね。
■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo
1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。森保監督(当時選手)とは7シーズンプレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)