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日本にやられたドイツ守備陣、中継で分からなかった“綻び”を米記者指摘「FKの時…」

23日に行われたサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)E組初戦で、W杯優勝4回を誇るドイツに2-1の逆転勝利を収めた日本。1点ビハインドを跳ね返し、FW浅野拓磨が決めた逆転弾は世界に大きな衝撃を与えたが、米記者はこの時に起こっていたドイツ守備陣の“異変”を解説。複数の事象が重なり、後手に回った理由に言及している。

ドイツ戦で勝ち越しゴールを決める浅野拓磨【写真:ロイター】
ドイツ戦で勝ち越しゴールを決める浅野拓磨【写真:ロイター】

浅野拓磨の決勝点のシーンについて考察

 23日に行われたサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)E組初戦で、W杯優勝4回を誇るドイツに2-1の逆転勝利を収めた日本。1点ビハインドを跳ね返し、FW浅野拓磨が決めた逆転弾は世界に大きな衝撃を与えたが、米記者はこの時に起こっていたドイツ守備陣の“異変”を解説。複数の事象が重なり、後手に回った理由に言及している。

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 1-1で迎えた後半38分、DF板倉滉の縦パスに抜け出した浅野が決めた歓喜の一撃。浅野の技術の高さに注目が集まったが、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のジョン・マッケンジー記者は「日本の2点目について、もう少し詳細に、文脈とともに何が起きたのか解説する」と記し、ドイツ守備陣の動きについて、中継映像だけでは分からなかった部分をいくつかの画像とともに考察した。

 まず取り上げたのが、板倉がFKを蹴る前のドイツの最終ラインのマークの位置。「4バックは相手のFW3人に対してマンツーマン。この時点でシュロッターベックは“余り”。しかし、ボールが蹴られた瞬間、ラウムはシュロッターベックにマークを渡して前に出た」とし、左サイドバック(SB)のラウムの動きによって数的有利の状況が崩れていたことを指摘した。

 さらに「ボールが蹴られた時、リュディガーとシュロッターベックはオフサイドトラップを掛けようとしていたようだ。リュディガーは特に自分のマーカーを走らせていた。しかし、ニクラス・ズーレが後ろに下がったことでアサノがオンサイドに」と続けた。背後をケアしようとした右SBズーレと、オフサイドトラップを仕掛けようとした2人のDFの意思統一ができていなかったと指摘している。

 その上で、浅野を追ったDFシュローターベックの動きにも言及。「シュロッターベックはもう一人日本の選手が走り込んでいたこともあり、アサノを外に追い込まなければいけなかった」「不利な状況だったが、シュロッターベックは内側に入ることに成功し、アサノに寄せた。しかしこの時点でアサノはペナルティーエリア内に侵入しており、ボールとシュロッターベックの間に体を入れていた」と“時すでに遅し”だったと見ている。

 マッケンジー記者は「シュロッターベックはボールを運べる素晴らしいCBだ。しかし大きな批判は“ミスの多さ”にある。それについては否定はしない。しかし、彼はチームメイトによって難しい状況に置かれているのも事実」と個人にフォーカスしているものの、ドイツ守備陣全体の問題が逆転負けにつながったと見ているようだ。

(THE ANSWER編集部)

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