上田桃子が最終プロテスト不合格者にエール「また1年、唇を噛みしめて頑張ってほしい」
女子ゴルフの日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシック第2日(6616ヤード、パー72)が4日、滋賀・瀬田GC北Cで行われた。首位タイで出た上田桃子(ZOZO)は、5バーディー、2ボギーの69で回って通算10アンダーとし、単独首位に立った。ツアー通算17勝(海外1勝を含む)の36歳。若手が淡々とプレーし、結果を残していく姿に学んでいることを明かし、この日終了した最終プロテストにも言及。不合格者へエールを送った。
TOTOジャパンクラシック第2日
女子ゴルフの日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシック第2日(6616ヤード、パー72)が4日、滋賀・瀬田GC北Cで行われた。首位タイで出た上田桃子(ZOZO)は、5バーディー、2ボギーの69で回って通算10アンダーとし、単独首位に立った。ツアー通算17勝(海外1勝を含む)の36歳。若手が淡々とプレーし、結果を残していく姿に学んでいることを明かし、この日終了した最終プロテストにも言及。不合格者へエールを送った。
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17番パー4。上田は超ロングパットを決めて単独トップに立った。
「カップまで19歩(約15メートル)、ありましたね。狙っていたパー5の16番、18番で獲れず、17番でバーディーが来ました(笑)」
それでも、大げさに喜ぶことはなく、バーディーを逃した16番、18番でもクールに振舞った。理由は「淡々とプレーする」と心掛けていたからだ。
「自分ができないので、できている若い選手を見て『いいな』と思っています。例えば、さくちゃん(小祝さくら)がそうですね。ガツガツしないで結果になっているし、そっちの方が正解だと思います」
今季既に2勝を挙げている19歳の川崎春花もそのタイプ。1年前、2021年度の最終プロテストに合格したルーキーだ。上田はこの日、22年度最終プロテストの合否が出たことを知り、思いを語った。
「今の子はレベル層が厚いだけでなく、一年間かかっているという重圧があります。ゴルフは、どうしてこんなに自分の実力を出すことが難しいのかと思う。気負いだったりもありますし……。ただ、そこを乗り越えないといけないんですよね。なので、落ちた人は、これからの時間を大切にしてほしいですし、また1年、唇をかみしめて頑張ってほしいです。通った人は、うまい先輩たちがたくさんいるので、気を抜かずに頑張ってほしいです」
上田は高校卒業後、2005年の最終プロテストに一発合格。3位で突破しているが、「思い出したくないくらいで、もう1回は死んでもやりたくない1週間だったのは覚えています」と実感を込めた。今年度のテストについては、同じ辻村明志コーチに師事する六車日那乃、吉田優利の妹・鈴に注目していたというが、ともに不合格。日本女子オープンに一緒に練習ラウンドをした藤井美羽は合格した。
〇…吉田鈴の姉、吉田優利はテストの最終結果が出る前だったが、妹のことに言及した。「テスト前に声はかけていません。緊張もしていると思うので、余計なことを言わないようにしていました」。そして、合格が厳しくなったことを知ると、「まだ先はあります。鈴は鈴のペースで頑張ってほしいです」などと話した。また、渋野日向子は「今回の受験者では、小西瑞穂ちゃんと仲良くしています」と話していたが、小西は1打届かずの21位で不合格となった。
(THE ANSWER編集部)