B1中地区の首位快走 チーム改革に挑む三遠、新任の大野HCが選手にかけた“魔法”
吹き荒れる三遠旋風、観客動員にも追い風
“三河ダービー”は平日の夜にもかかわらず4020人が観戦に訪れ、立ち見まで出た。わずか1か月という短い期間で、勝利、チームカルチャーの構築、さらには観客動員でも成果を出すという離れ業をやってのけたわけだが、それはチームがこだわっている、試合を観に来た人に楽しんでもらいたいという気持ちが伝わっている証なのだろう。
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「チームの成績が良いというのも、もちろんあると思うのですが、チームだけで4000人埋められる会場を作れたわけではない。集客をしてくれるフロントスタッフの努力と僕たち現場の努力が合わさって、こういうゲームができたんじゃないかと思っています」
ハロウィンの装飾や仮装で彩られたアリーナは、ワクワクした雰囲気に満ち溢れていた。チームの勝利だけでなく、試合自体を楽しんでもらうために選手それぞれが役割を果たし、その姿に魅了された観客が選手の背中を押す。ファン・ブースターの期待に応えようと、チームとフロントが一体となって最大限の努力を重ねる。その好循環が続く限り、三遠の旋風はまだまだ止まらない。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)