寺地拳四朗「解放感は今まで一番」 2団体統一激闘から一夜明け「大きい仕事したな」
ボクシングのWBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)が2日、京口紘人(ワタナベ)との王座統一戦から一夜明け、都内の三迫ジムで会見した。前夜は10年ぶり2度目の日本人同士による王座統一戦で7回2分36秒TKO勝ち。WBAスーパー王座を奪い、日本人5人目の複数団体王座統一に成功した。試合後の通路では、WBO王者と3団体統一戦に“合意”。笑顔で試合を振り返った。
拳四朗が一夜明け会見
ボクシングのWBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)が2日、京口紘人(ワタナベ)との王座統一戦から一夜明け、都内の三迫ジムで会見した。前夜は10年ぶり2度目の日本人同士による王座統一戦で7回2分36秒TKO勝ち。WBAスーパー王座を奪い、日本人5人目の複数団体王座統一に成功した。試合後の通路では、WBO王者と3団体統一戦に“合意”。笑顔で試合を振り返った。
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激闘から12時間半、拳四朗は実感が薄く、フワフワしていた。2度のダウンを奪う貫録勝ち。祝福のLINE300件ほどの返信に時間を割き、ほぼ眠らずに会見に臨んだ。
「本当に大変な試合。京口選手も強くて今はホッとしています。ずっとワクワクがあって、ベルトが増えることを楽しみにしていた。解放感は今まで一番大きいですね。京口選手は圧力が強いし、なかなかブレない強さがあった。今までの選手で一番強かった。やりがいは凄くありますね。注目度もあるし、大きい仕事をしたんだなと。見ている方に楽しんでもらえたのは、自分の中で嬉しいです」
次のターゲットは、バンタム級の井上尚弥に続く3団体統一だ。前夜は自身の前の試合でWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)が岩田翔吉(帝拳)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。試合後は拳四朗と京口の勝者との3団体統一戦を熱望。直後の試合で拳四朗が勝利を収めた。
リングを降りた拳四朗。通路を歩いていると、ゴンサレスが待っていた。両者とも片言の英語で「ネクスト! ネクスト!」「スリーベルト!」と“直接交渉”を展開。「控室に行くまでの廊下で互いに『やろうよ』と言いました。『なるほど、やろうぜ』って」。2ショットも撮影したという。互いに各団体から指名試合を要求されなければ、次戦にも実現する流れとなりそうだ。
試合前から勝てばスポンサーから車を購入してもらえる予定だった。「とりあえずレクサスをお願いしてます。またお披露目会をやります」と笑顔。三迫ジムでは練習する一般女性が訪れており、「かっこいい!」「本物!」「凄い!」と黄色い声が飛んだ。この日、家を出た時に同じマンションの住人からも「見てました!」と言われ、反響が大きかったという。
IBF王座にはシベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)が君臨。WBOとの両王者を見据えて正式交渉していく。「統一戦でプレッシャーはより大きい。ベルトが増えるにつれて大きくなると思う。そこで勝っていくのが強いチャンピオン。自信を持って仕上げていきたい」。しばらくは休養する方針。次の快挙に向けて英気を養う。
(THE ANSWER編集部)