金田久美子、涙の優勝スピーチに感動の嵐 15秒間の沈黙に「これは、くるなぁ…」
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が30日に埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。33歳・金田久美子(スタンレー電気)が通算9アンダーで逃げ切りV。2011月5月のフジサンケイレディス以来11年189日ぶり、1988年のツアー施行後の最長ブランクで通算2勝目を飾った。表彰式の優勝スピーチでは感極まり、15秒間声を詰まらせる場面も。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が投稿した動画にも「これは、くるなぁ…」との声が寄せられた。
優勝スピーチで声を詰まらせ「本当に、諦めずに頑張ってきて良かった」
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が30日に埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。33歳・金田久美子(スタンレー電気)が通算9アンダーで逃げ切りV。2011月5月のフジサンケイレディス以来11年189日ぶり、1988年のツアー施行後の最長ブランクで通算2勝目を飾った。表彰式の優勝スピーチでは感極まり、15秒間声を詰まらせる場面も。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が投稿した動画にも「これは、くるなぁ…」との声が寄せられた。
金田が突然、声を詰まらせた。白のウィナーズジャケットをまとって立った表彰式の優勝スピーチ。大会関係者らへの感謝を述べると「ええと、何を喋ればいいだろう」と困ったように少しだけ笑った。「本当に、2勝目をできることを目標に、日々トレーニングに、練習に、本当に……」と言うと、言葉が出てこない。会場から温かい拍手が沸き起こり「頑張れー!」の声が飛ぶ。5秒、10秒……。涙をこらえるようにして、言葉をつないだのは15秒後だった。
「本当に、諦めずにこれまで頑張ってきて良かったなあと思います」
11年間、優勝から遠ざかったことへの苦悩と、それを乗り越えた喜びが伝わる言葉だった。続けて「ちょっと喋るの苦手で……」と照れ笑いしながらも「お父さんに感謝です。支えてくれたマネージャーさん、ギャラリーの皆様、チームのみんな、本当にありがとうございました」と言い、「これからも3勝目を目指して、ベテランですが、若い子に負けないように頑張ります」と語ると、大きな声援を浴びた。見る者の心を打つ優勝スピーチだった。
JLPGA公式ツイッターはこの様子を公開。投稿には「これは、くるなあ…」「もらい泣きした」などの声が上がり、ファンも感激した様子だ。優勝会見ではスランプだった5、6年前にはゴルフ場に来ただけで涙がこぼれ、吐き気を催すことがあったことも明かした金田。その想いが詰まった言葉は、感動を呼んだ。
(THE ANSWER編集部)