樋口久子 三菱電機レディス第1日

　女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディスが28日、埼玉・武蔵丘GC（6650ヤード、パー72）で開幕した。前週にツアー2勝目を飾ったルーキーの19歳・川崎春花（村田製作所）は、6バーディー、ボギーなしの66で回って6アンダーとし、自身初の首位発進を果たした。最終18番パー5でバーディー締め。ラストパットを沈めると、同組の渋野日向子（サントリー）も拍手で称えた。日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）公式ツイッターが紹介した動画にも反響が寄せられている。

　最後まで鮮烈な印象を残し、川崎が初日を締めくくった。18番パー5、86ヤードから52度ウェッジで放った第3打はピンそば80センチにピタリ。危なげなくバーディーパットを沈めると、圧巻のラウンドに同組の渋野が拍手を送った。平日としては今季ツアー第1日最多5587人の大ギャラリーからも大歓声。あどけない表情に充実感を浮かべ、川崎は帽子のツバに手を当てて応えた。

　この日は6バーディー、ノーボギー。17、18番を連続でスコアを伸ばし、首位に並んだ。JLPGA公式ツイッターが「川崎春花が18番で落ち着いてパットを沈め、首位タイでホールアウト　初日をバーディーで締めくくりました」と印象的なラストパットを動画で紹介。人生で「断トツ」という大ギャラリーのプレッシャーをはねのけ、ファンからも「芯が強い19才だね」「川崎ハルカまじつえー」「素晴らしいルーキー！」との声が寄せられた。

　ラウンド後は「1番のティーグラウンドに上がった時からギャラリーさんの数に凄くびっくりしたし、こんなに大勢の方の前でゴルフをしたのが初めてだったので、楽しかったです」と初々しく語りながら、強心臓ぶりものぞかせた川崎。2週連続Vがかかる週末へ「明日から切り替えて、また新たなスタートと考えて、良い位置にいけるように頑張りたい」と気を引き締めた。