61位発進も渋野日向子に悲壮感なし 目標を予選通過に切り替え「ギリギリでもいいから」
3年前の自分を振り返り
そして、全英女子オープンを制した「3年前」の自分を振り返った。
「今は考えてゴルフをするようになりました。それで結果が出ているかが分からないですが、3年前は何も考えずに行き当たりばったり、『イケイケゴーゴー』な感じでやっていた。そういうプレーはもうできないけど、それは今でも必要なこと。忘れないようにしたいです」
今季から主戦場として米ツアーには21試合出場で、トップ10が5度、メジャーではシェブロン選手権4位、全英女子オープン3位の成績を残した。一方で、9試合で予選落ちを喫し、1試合で棄権。5月に出場した国内ツアーのブリヂストンレディスでも予選落ちしている。
その際も、第1日に74の2オーバーで67位と出遅れた。だからこそ言った。
「ギリギリでもいいから(予選を)通りたいです。明日の目標は2アンダー。ゼロに戻したいです。それで通るんかな」
救いはフェアウェーキープ率78.57%の安定したドライバーショットと、ブリヂストンレディスの時に見られた悲壮感が消えていること。最後に渋野は言った。
「今日は楽しかったから、明日も楽しくやりたいです」
さらに多くなるであろうギャラリーの声援も力に。渋野はひたすら「予選通過」を目指す。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)