樋口久子 三菱電機レディス開幕

　女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディスが28日に埼玉・武蔵丘GC（6650ヤード、パー72）で開幕。米ツアーから5か月ぶりの国内参戦となった前年女王・渋野日向子（サントリー）は1バーディー、3ボギーの74で61位と出遅れた。ラウンド後の会見では、6バーディー、ノーボギーの66で首位タイとなった同組の19歳ルーキー・川崎春花（村田製作所）、3バーディー、ノーボギーの69で11位につけた今季メルセデス・ランキング1位の山下美夢有（加賀電子）を絶賛した。

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　大ギャラリーを引き連れ、最終組で18ホールをラウンドした渋野。5か月ぶり、今季2戦目の国内ツアーは61位と出遅れたが、同組でプレーした19歳のルーキー・川崎、メルセデス・ランキング1位の21歳・山下のプレーに舌を巻いた。

「調子の良い2人とプレーをさせてもらって勉強になった。自分が一番年上で同じ組でプレーして、そういう年になったんだなと……ちょっと、しみじみしながら回っていました。山下選手も川崎選手も強気のプレーで、私の若い頃、3年前くらいのプロになりたてを思い出す感じ。その頃と比べても、2人は素晴らしい内容と感じたし、一緒に回っていて楽しかったです」

　19歳の川崎は日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）94期生のルーキー。9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で初優勝を飾り、前週のNOBUTA GROUPマスターズGCレディースで早くも2勝目を挙げた。21歳の山下も国内メジャー2勝を含め、今季3勝。メルセデス・ランキング首位に立つ。渋野が不在だった今シーズンの国内ツアーで一気に台頭した象徴的な2人でもある。

「2人とも実力は私以上と思う、レベルの高い選手。私がやりたいプレーをできている2人と思う内容でした。そういうゴルフをすれば勝つよね、というゴルフを見させてもらえた気がする。強気なプレーをするけど、手前から安全なところにつけて、奥に行っても1メートル以内。縦距離の合わせ方が上手いプレーヤーの2人。外しちゃいけないところに外す回数が少ないし、グリーン周りのアプローチも上手。もう全部上手いです（笑）」

　自身のプレーについては「スタートホールで（2メートルのバーディーチャンスが）入らなかったのが今日の1日を物語っている」と振り返った渋野。「ひっかけたり、それを嫌がって右にいったり。つけちゃいけない奥に行くとか、そういうのが多くて、自分のやりたいゴルフとはまったく反対のゴルフだった」と反省し、第2日は前年女王として決勝ラウンド進出を目指す。