河本結、SNS断ち&読書パワーで3年3か月ぶり首位発進「今、根拠のない自信があります」
女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディースは20日、兵庫・マスターズGC(6585ヤード、パー72)で開幕した。ツアー1勝の24歳・河本結(RICOH)は、7バーディー、ボギーなしの65で回り、7アンダーで原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)と並んで首位に立った。前週終了時のメルセデス・ランキング(MR)は68位。シード復帰の道は険しいが、この日の会見では掴んでいた「良い感覚」をスコアに示すことができたと明かした。
NOBUTA GROUPマスターズGCレディース
女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディースは20日、兵庫・マスターズGC(6585ヤード、パー72)で開幕した。ツアー1勝の24歳・河本結(RICOH)は、7バーディー、ボギーなしの65で回り、7アンダーで原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)と並んで首位に立った。前週終了時のメルセデス・ランキング(MR)は68位。シード復帰の道は険しいが、この日の会見では掴んでいた「良い感覚」をスコアに示すことができたと明かした。
河本が今季のベストスコアを2打更新した。同じ「黄金世代」の新垣比菜、臼井麗香とのペアリングで、会話を楽しみながらも一打一打に集中したという。
「今日はリーダーボードを1度も見ませんでした。今季はもう数試合しかないので、腹をくくっていますし、『シードを獲りたい』とか、『QT(ツアー予選会)に行きたくない』とかそういう思いではなく、目の前の一打をどうするかだけを考えています」
2019年3月のアクサレディスでツアー初優勝するなど、「黄金世代」の先頭集団を走っていた。20年からは米女子ツアーに参戦。しかし、21年5月に主戦場を国内女子ツアーに戻してからは低迷が続いている。
今季は前週を終えてMR68位。一方で、弟・河本力が国内男子ツアーのルーキーながら2勝を飾り、前週は米ツアーで日本開催のZOZOチャンピオンシップに出場と目覚ましい活躍をしている。以前の取材では、ギャラリーから「河本力のお姉ちゃん」と初めて言われたことも明かし、苦笑いを浮かべていた。
当然、刺激は受けているが「ずっと、自分の中で良い感覚はあった。ようやく結果が出て、悪い流れから脱出できました」と、以前から感じていた手応えが結果として表れ、声を弾ませた。不振が続く中、生活面でも変化を試み「極力、SNSを見ないように」しているという。
「本で学んだことですが、以前は他人が何をしているのかを気にして、SNSを見たりしていました。でも、今は携帯をいじらない時間で自己啓発の本を読んだりしています。オフは死ぬほど練習したけど、調子が上がらない。でも、今はいろんな本を読んで、人間力を上げるための時間と理解してここまで来ました」
首位発進は19年7月のニッポンハムレディスクラシック以来。今週、同じ兵庫県内で開催中の日本オープンに出場している弟とは、前週終了後に焼肉に出かけ、稼いだ弟が代金も全て支払ったという。
「次に5位以内に入ったら好きなものを買ってやる」とも言われた姉。「今、根拠のない自信があります」「とにかく頑張って、弟に好きなものを買ってもらいたいなと思います」。トンネル脱出なるか。河本は弟からのエールも力に、残り3日を戦う。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)