初の米ツアーで12位健闘も…20歳久常涼が悔し涙「初めて打つ前に頭が真っ白に…」
米男子プロゴルフ(PGA)ツアー・ZOZOチャンピオンシップ最終日が16日、アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われた。8位で出た20歳・久常涼(SBSホールディングス)は2バーディー、2ボギーの70で回り、通算9アンダーでPGA初挑戦を12位で終えた。トップ10入りならバミューダ選手権(27~30日)に出場できただけに目に悔し涙を浮かべた。15アンダーのキーガン・ブラッドリー(米国)が米ツアー通算5勝目。
ZOZOチャンピオンシップ最終日
米男子プロゴルフ(PGA)ツアー・ZOZOチャンピオンシップ最終日が16日、アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われた。8位で出た20歳・久常涼(SBSホールディングス)は2バーディー、2ボギーの70で回り、通算9アンダーでPGA初挑戦を12位で終えた。トップ10入りならバミューダ選手権(27~30日)に出場できただけに目に悔し涙を浮かべた。15アンダーのキーガン・ブラッドリー(米国)が米ツアー通算5勝目。
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久常は目を赤くして、取材に応じた。手にはタオルを持っていた。「涙が出ましたか」の問いにうなずき、「いいスタートが切れたのに、もったいない終わり方だったので」と返した。
1番でバーディーを奪って暫定5位に浮上。その後はピンチをしのぎながらスコアをキープし、最終18番パー5を迎えた。2オンはできず、第3打はピンまで58ヤードの右ラフから。「ライは問題なかった」というが、ボールは20ヤード先のバンカーに入った。
「打つ前に頭が真っ白になる経験は初めてでした。少しでも順位を上げたいのと、トップ10に入れば、また(2週後の)試合に出られることが頭にあったせいかもしれません。あとはギャラリーが大勢で、グリーンが小さくも見えました」
ギャラリー数1万186人。現在の国内男子ツアーでは感じられない雰囲気の中、久常は17番までは、精度の高いショットで打ち続けた。480ヤード以上のパー4が5ホールある厳しいコース設定にもしっかりと対応し、「ショットはこの舞台(PGA)でも通用すると感じました。4日間を通していいプレーはできました」とも言った。
次週は国内メジャー・日本オープンに出場するが、今月末には日本を離れ、アジアンツアーの試合に参戦。11月開催の欧州ツアー予選会にも出場するという。初挑戦となったPGAツアーではトップ10入りはならなかったが、12位タイで賞金22万2310ドルを獲得。1ドル=148円換算で3290万1880円のビッグマネーでも関係ない。
「この悔しい経験を来年は笑って話せるように成長していきたいです」。20歳は成長を誓った。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)