20歳久常涼が13位浮上 同い年&米2勝の韓国選手から刺激「僕にも…と希望になります」
日本開催の米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ第2日が14日、アコーディア習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われた。21位で出た20歳・久常涼(SBSホールディングス)は、4バーディー、1ボギーの67で通算4アンダーとし、首位と6打差の13位に浮上した。初出場の前年大会では世界との差を見せつけられたが、正確性を武器にした「自分のゴルフ」に徹してスコアを伸ばした。
米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ第2日
日本開催の米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ第2日が14日、アコーディア習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われた。21位で出た20歳・久常涼(SBSホールディングス)は、4バーディー、1ボギーの67で通算4アンダーとし、首位と6打差の13位に浮上した。初出場の前年大会では世界との差を見せつけられたが、正確性を武器にした「自分のゴルフ」に徹してスコアを伸ばした。
久常が淡々とプレーし順位を上げた。同組のブレンダン・スティールは初日首位で、アダム・シェンク(ともに米国)は同2位。ドライバーショットも豪快な2人に久常は「圧倒されていた」と振り返るが、最後方からパーオンを続けて、10番パー4、11番パー4を連続バーディー。後半も1番パー4、6番パー5でスコアを伸ばした。
「昨日はタフなラウンドでしたが、2人が良いプレーをしていて組のリズムも良かったですし、今日は自分が幸先良くバーディーが獲れたのでいい流れを掴むことができました」
言葉通り、この日は久常が流れを作り、スティール(73)、シェンク(70)をスコアで上回った。
久常は、今季から米女子ツアーを主戦場にする渋野日向子と同じ岡山・作陽高出身で20年にプロ転向。下部のABEMAツアーで3勝を飾り、21年からレギュラーツアーでプレーしている。大学出身選手が多いツアーで活躍できている高卒選手で、前年大会も出場。憧れの松山との練習ラウンドに緊張し、本番も通算5オーバーの52位で終えている。
だが、1年の時を経て「フェアウェーを捉えると良いプレーができる」と確信。それを忠実に実践し「去年の経験がすごく生きていると感じました」と声を弾ませた。
憧れの米ツアーで自分のゴルフが通じている喜びはある。もっとも、同学年のトム・キム(韓国)は、前週のシュライナーズチルドレンズオープンを制し、21歳の誕生日を迎える前に2勝を挙げるというタイガー・ウッズ以来の快挙を成し遂げた。当然、刺激は受けている。
「2勝するのはすごいことですし、『僕にもできるんじゃないかな』と希望になります。良い目標ではあるので、僕もPGAツアーに早く出たいなと思います」
自分のゴルフを忘れず、米ツアーの雰囲気も味わいながら、久常は虎視眈々と上を目指す。
(THE ANSWER編集部)