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22歳菅沼菜々が首位発進 全米アマV馬場咲希との知られざる秘話「ビックリしました」

女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が8日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で開幕した。ツアー未勝利の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)は8バーディー、1ボギーの65で7アンダーとし、単独首位に立った。今季は最終ラウンド(R)の平均スコアが1位。「最終日の菅沼」を印象付けているが、男女ツアー歴代最多39勝(非公認)を挙げた清水重憲キャディーから「気持ちは最終日」と発破をかけられ、スタートダッシュに成功した。全米女子アマチュア選手権優勝の17歳・馬場咲希がゴルフを始めたきっかけにもなった22歳。このままメジャー大会の難設定を攻略し、ツアー初優勝を目指す。

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、単独首位発進を決めた菅沼菜々【写真:Getty Images】
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、単独首位発進を決めた菅沼菜々【写真:Getty Images】

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が開幕

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が8日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で開幕した。ツアー未勝利の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)は8バーディー、1ボギーの65で7アンダーとし、単独首位に立った。今季は最終ラウンド(R)の平均スコアが1位。「最終日の菅沼」を印象付けているが、男女ツアー歴代最多39勝(非公認)を挙げた清水重憲キャディーから「気持ちは最終日」と発破をかけられ、スタートダッシュに成功した。全米女子アマチュア選手権優勝の17歳・馬場咲希がゴルフを始めたきっかけにもなった22歳。このままメジャー大会の難設定を攻略し、ツアー初優勝を目指す。


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 菅沼が守りに入らず、好発進した。清水キャディーから「気持ちは最終日で」と言われ、スイッチオン。この日の第1打でフェアウェーをとらえ、第2打はピンを果敢に狙った。最終18番パー4は2メートルのパーパットを外して悔しがったが、すぐに笑顔に戻った。

「笑顔は意識しています。去年はイライラしていましたけど、笑顔でいたら、いいショットやバーディーが来ることを発見しました。ただ、今日はうまくいき過ぎた感じです(笑)」

 今季、菅沼の最終R平均ストロークは69.2328で全選手中1位。前週のゴルフ5レディスでも66をマークし、16位から3位に浮上した。一方で、前週までの第1R平均ストロークは70.3286で5位。決して悪くはなく「予選落ちはしたくないので無理はしない感じです」と説明したが、この日はそのマインドを変えていた。

 菅沼は、公共交通機関や閉ざされた空間で不安を感じる「広場恐怖症」であることを公表している。移動手段は父親が運転する車。6日に都内の自宅から、約500キロを約6時間半かけて京都入りしており、「(練習Rは)火曜日にハーフと水曜日のハーフで18ホール。なので、あまりコースが分かっていませんでした」と苦笑いした。

 今年4月のヤマハレディース葛城では、出場していた馬場と初対面。馬場の父・哲也さんが、小学生時代の菅沼が父親の指導でボールを打つ姿を練習場で見たことをきっかけに、馬場にゴルフを勧めたことを初めて知らされた。

「ビックリしましたけど、うれしかったです。最近の活躍もです。まだ、あまりちゃんと話したことがないので、今度会ったら話してみたいです」

 初優勝への思いを問われると、柔らかい表情で言った。「いい感じなので、焦らずに頑張ります。一打一打を大切に」。言葉通り、気負わず、笑顔のまま戦い抜く決意だ。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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