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【世界陸上】サニブラウン、北口榛花は「原石から輝き放った」 日本陸連が8年の強化計画に手応え

日本陸上競技連盟は24日(日本時間25日)、オレゴン世界陸上の総括会見をオンラインで行った。この日最終日を迎えた同大会。日本陸連の有望若手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」が実を結び、山崎一彦監督は「ダイヤの原石から確実に輝きを放った」と総括した。

オレゴン世界陸上、男子100メートルで7位だったサニブラウン【写真:ロイター】
オレゴン世界陸上、男子100メートルで7位だったサニブラウン【写真:ロイター】

オレゴン世界陸上

 日本陸上競技連盟は24日(日本時間25日)、オレゴン世界陸上の総括会見をオンラインで行った。この日最終日を迎えた同大会。日本陸連の有望若手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」が実を結び、山崎一彦監督は「ダイヤの原石から確実に輝きを放った」と総括した。


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 ここまで今大会のメダルは男子20キロ競歩で山西利和が連覇、池田向希が銀。女子やり投げで北口榛花が銅、男子35キロ競歩で川野将虎が銀を獲得した。入賞は男子100メートルのサニブラウン・ハキーム、男子走り高跳びの真野友博、女子20キロ競歩の藤井菜々子の3人だった。

 まだ最終日の競技を残しているものの、山崎監督は「競歩は非常に良い成果。日本のお家芸と言っていいと思います」と手応え。メダルについては「北口選手の銅メダル、入賞した藤井選手、サニブラウン選手はダイヤモンドアスリートとして8年かけてここまで到達した。中長期の強化計画として、国際選手としてすでに溶け込んでいると思いました。ダイヤの原石から確実に輝きを放ったと思っています。パリ五輪に向けて中心に戦ってくれると期待しています」とした。

 女子4×100メートルリレーは予選落ちに終わったものの、日本記録をマークしたことで高評価。「残すところ今日が最終日。ここまでメダル4つ、入賞4つ。本日は男子マイルリレー(4×400メートルリレー)と女子100メートル障害がある。特にマイルはメダルに手が届きそうなところまで来ている」と期待を寄せ、こう続けた。

「今までまいた種が花開いてくれた。長年、強化してきた選手がここまで来た。特にサニブラウン選手、北口選手は長年できそうなところで壁が破れなかった。海外に出ながらきちんと力をつけたというのは、後押しができた部分かなと。長年、戦略を持って対策を練る重要性を感じさせた。パリ五輪、(28年の)ロサンゼルス五輪に向けて引き続きダイヤの原石を磨き上げていかないといけない」

 高岡寿成シニアディレクターは「日本の選手がパリ五輪に向けてどの程度活躍できるか注視していた。残念ながら入賞はできなかったけど、若い選手が活躍してくれた。廣中璃梨佳選手が1万メートルで自己ベストを更新。結果を残せたのはよかった」と振り返った。3種目に挑戦した田中希実については「どの種目も常に全力のタフなレース。その中でも昨日の5000メートルラストの100メートルで最後まで力を振り絞っていた」と強調。「12位ですが、成績以上に価値のあるレースをしたと思います」とした。

 マラソンについて「オレゴンに来たが、(コロナ陽性で)最終的にスタートラインに立てたのは3名なのは残念だった。その中で西山雄介選手がうまく走ってくれた。松田瑞生選手は入賞にあと一歩の9位。米国選手が8位で入賞して、地元の力があったのかなと思います」と印象を吐露。「どの選手も不安がありながら結果を残してくれた」と称えた。

 山崎監督は今後の強化策について説明。「若手の海外派遣を積極的にするというのはずっとある。予算もたくさんのスポンサー様のお力で進めている。若い人が海外に対して強い気持ちを持てるようにサポートしたい」と思い描いた。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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