世界陸上のコロナ総陽性者数は「49人」 日本は17人公表、大会側「選手はごくわずか」
米国で開催中のオレゴン世界陸上において、参加者の新型コロナウイルス総陽性者数は、21日時点で49人であることが明らかとなった。日本選手団はここまで17人(選手6人、役員・指導者11人)を公表。大会サイドは「選手はごくわずか」と明かした。
オレゴン世界陸上
米国で開催中のオレゴン世界陸上において、参加者の新型コロナウイルス総陽性者数は、21日時点で49人であることが明らかとなった。日本選手団はここまで17人(選手6人、役員・指導者11人)を公表。大会サイドは「選手はごくわずか」と明かした。
今大会の日本選手団では、男子マラソンの鈴木健吾、女子マラソンの一山麻緒と新谷仁美、男子200メートルの小池祐貴らが陽性に。4人は隔離され、大会を欠場した。この日、THE ANSWERが大会側に問い合わせたところ、責任者は「大会期間中の陽性反応者は49人です。これはメディア、チーム関係者、大会関係者、ボランティアなども含まれた数字です」と現地時間21日の午後7時30分過ぎに回答があった。
内訳については、「選手の感染者はほとんどいません」としつつ、「ただ、大会序盤に感染して既に復帰した人もいるので、正確な数字をカウントすることは難しい」との説明だった。検査総数は把握できていないという。陽性者数はあくまで大会側が管轄する検査の集計であり、外部で受けている人もいる可能性がある。
大会規定では、海外からの全ての参加者にワクチン接種証明書、出国前24時間以内に受けた抗原検査(定性)またはPCR検査の陰性証明書の提出が義務付けられている。マスクは飲食時を除き、屋内での着用を推奨。体に異変があれば検査を受けるよう求められている。
ある日本代表選手は「毎朝体調を聞かれて、少しでも悪ければ検査をする」と明かしていた。しかし、あくまで自己申告のため、海外の選手団がどこまで規定を遵守しているか定かではない。日本選手団は相次ぐ陽性判定により、選手を相部屋から個室に移すなど対応。日本の陽性者数や新たな対策について、大会側は各国に発表していたが、日本以外の国で同様の発表はないため、一つの国で多数の陽性者が出たケースはないとみられる。
(THE ANSWER編集部)