女子1500m失格劇に心温まる続報 転んだ選手&押した選手が記念撮影「この笑顔は…」【世界陸上】
現在、熱戦が繰り広げられる世界陸上(オレゴン)で友情の写真が生まれた。女子1500メートル準決勝で他選手を押して失格になったガイア・サバティーニ(イタリア)と、押されて途中棄権(救済により決勝進出)になった張本人のウィニー・ナニョンド(ウガンダ)が仲良く1枚の写真に納まった。
転倒したナニョンドがインスタ投稿「この笑顔は私たち2人に大きな意味がある」
現在、熱戦が繰り広げられる世界陸上(オレゴン)で友情の写真が生まれた。女子1500メートル準決勝で他選手を押して失格になったガイア・サバティーニ(イタリア)と、押されて途中棄権(救済により決勝進出)になった張本人のウィニー・ナニョンド(ウガンダ)が仲良く1枚の写真に納まった。
発端となったのは、16日(同17日)に行われた女子1500メートル準決勝第1組だった。
ラスト1周、最終コーナーから直線に入った場面。5番手争いの密集で、最内を走っていたサバティーニが右の前にいたナニョンドを押すようにして進路を空けた。これでナニョンドは転倒。その外を走っていた田中希実も接触しかけ、外に膨らんだ。
サバティーニが6番目、田中が7番目でゴール。途中棄権となったナニョンドは号泣し、レース後の取材で報道陣も声をかけられないほどだった。その後、サバティーニは失格となり、ナニョンドは救済措置により、一転して18日(同19日)の決勝進出となった。
サバティーニのSNSには心無い中傷が寄せられていたが、決勝で8位だったナニョンドは20日(同21日)にインスタグラムを更新。1枚の写真を掲載した。
選手宿舎の食堂とみられる場所で、別のイタリア選手とともにサバティーニとナニョンドが仲良く写真に納まったもの。投稿には「この笑顔は、私たち2人にとってとても大きな意味がある」と記し、サバティーニもハートの顔文字でコメント欄で返信している。
アクシデントはあったものの、2人にわだかまりはなく、すっかりと打ち解けた様子。これからも同じ種目のライバルとして切磋琢磨していくだろう。
(THE ANSWER編集部)