「飛行機がなければ走ってでも行く」 急遽代表入りの飯塚翔太、3度目の200m準決で7着【世界陸上】
オレゴン世界陸上は19日(日本時間20日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第5日が行われた。男子200メートル準決勝では、3大会連続4度目の出場となった31歳・飯塚翔太(ミズノ)は20秒77(向かい風0.1メートル)の1組7着。初出場の23歳・上山紘輝(住友電工)が20秒48(追い風0.3メートル)の3組6着だった。日本人3人目の決勝進出はならなかった。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上は19日(日本時間20日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第5日が行われた。男子200メートル準決勝では、3大会連続4度目の出場となった31歳・飯塚翔太(ミズノ)は20秒77(向かい風0.1メートル)の1組7着。初出場の23歳・上山紘輝(住友電工)が20秒48(追い風0.3メートル)の3組6着だった。日本人3人目の決勝進出はならなかった。
飯塚は本場の空気を噛み締めた。17年ドーハ大会以来3度目の200メートル準決勝。この組3番手のリアクションタイム0秒129で飛び出した。コーナーでやや体が振られつつ、歓声の中を駆け抜けた。「自分の中ではうまく行けました。出し切れた感じはあります。雰囲気は最高。米国独特の声援を近いところで感じられた」と充実感を漂わせた。
7日に追加代表として発表されたばかり。100メートルで出場する8月の大会を見据え、長い距離の練習はしていなかった。急遽、世界陸上を迎えたが「いつ言われても行くつもりだった。飛行機がないなら走ってでも行くくらいの気持ち。いつでも行く気持ちが大事」と大歓迎。「この舞台の緊張感でアドレナリンが出ながら走るのは、選手として幸せ」と喜んだ。
過去の日本人決勝進出者は2003年パリ大会銅メダルの末続慎吾、17年ロンドン大会7位のサニブラウン・ハキームの2人だけ。出場予定だった小池祐貴(住友電工)は、新型コロナウイルス陽性で18日(同19日)の予選直前に欠場が発表されていた。飯塚は「小池君が不本意なことになった。チームJapanのためというのはおこがましいかもしれないけど、恥じない走りをしたかった。全力でした」と強い気持ちで臨んでいた。
来年8月にはブダペスト世界陸上、24年にはパリ五輪がある。「また出たい」。31歳のベテランは気持ちを切らさず走り抜く。
(THE ANSWER編集部)