女子200m予選で感動シーン 残り70mの故障で号泣→1分50秒06で完走したバハマ選手に喝采【世界陸上】
オレゴン世界陸上は18日(日本時間19日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第4日が行われた。女子200メートル予選では東京五輪にも出場した28歳のアンソニーク・ストラチャン(バハマ)がレース中に右脚を故障。それでも途中棄権せずに最後までレースを続け、1分50秒06というタイムでフィニッシュし、ファンから喝采を浴びた。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上は18日(日本時間19日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第4日が行われた。女子200メートル予選では東京五輪にも出場した28歳のアンソニーク・ストラチャン(バハマ)がレース中に右脚を故障。それでも途中棄権せずに最後までレースを続け、1分50秒06というタイムでフィニッシュし、ファンから喝采を浴びた。
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前日に行われた女子100メートル決勝の興奮も冷めやらないなかで行われた200メートル予選。100メートル金メダルの3組シェリーアン・フレイザープライス(ジャマイカ)ら有力選手が順当に準決勝進出を決める中、最終6組に悲劇が起こった。
大外8レーンからスタートしたストラチャンはまずまずのスタートからスピードに乗ったが、4コーナーを抜けたところで右太もも裏を痛めたようで減速。残り70メートル付近ストップし、そのまま下を向きながら立ち尽くした。
立つのもやっとな状態の中、顔を上げたストラチャンは号泣。医療スタッフが近寄り、そのまま途中棄権かと思われたが、懸命にゴールに向かって歩き出した。痛む右脚を引きずりながらゆっくりとフィニッシュ。記録は1分50秒06で、見事に完走した。
止まった瞬間は固唾をのんで見守っていたスタンドのファンも、ストラチャンの懸命な姿を最後まで応援。フィニッシュの後も拍手が鳴り響いていた。一人のバハマ人スプリンターの想いは観る者に感動を与えた。
(THE ANSWER編集部)