「将来的に日本代表の柱に…」 ラグビー界のレジェンドが期待する23歳の新星とは?
小野澤さんは初戦の選手起用に注目
そのイタリアよりもランキングが上なのがジョージア代表。日本は過去に4勝1敗と勝ち越しているが、侮れない相手だ。特にフロントローに優れた選手が多く、スーパーラグビーでプレーする選手も出てきた。
「ジョージアは昔はそんなに強くなかったのですが、今はすごく強化されている。エディー(・ジョーンズ現イングランド代表HC)さんが言っていましたが、ジョージアの輸出はワインが1番で、プロップが2番だと(笑い)」(菊谷さん)
本番まで1年半を切り、ここから大きなメンバー変更はないだろう。本大会で対戦が決まっている仮想アイルランド、スコットランドともいえる欧州の両国。日本にとって、この3連戦が持つ意味は大きい。見どころをそれぞれに聞いた。
「W杯でアイルランド、スコットランド勝つためにセットプレーが重要。そこへ向けて手応えを感じておきたい。ラインスピードを上げるディフェンスが機能するのか。現時点でどのくらいの位置にいるのかを、確認しておきたいですね。サンウルブズで、ある程度チームを作っているので、結果を出すことでサンウルブズと日本代表の連携が確立されるでしょう。逆に結果がついてこないと、どうなっているんだと言われてしまう。首脳陣としても結果は出したいと思います」(箕内さん)
「インサイドのファイトだけではなくて、アウトサイドでもどう対応したのか。9番(SH)、10番(SO)、12番(センター)あたりのプレーメーカーたちがどう考えていくのか興味がありますね。そこを見たいですね」(小野澤さん)
発表された日本代表メンバー33人。うち29人はスーパーラグビーのサンウルブズでもプレーしており、実戦勘は十分に養われている。主将を務めるリーチ・マイケル(東芝)ら前回大会の経験者も多く残っている。選手起用についての注目ポイントは多岐に渡った。
「誰が出るのかがまず注目です。初戦はどういう布陣でいくのか。10番、12番がゲーム作りますよという中で、全体を見渡せるウイングには誰を起用するのか。日本人選手を置くのか、外国人選手を置くのか、どういう偏りを見せるのか。全体の配置にまずは注目したいですね」(小野澤さん)
「やっぱり10番に誰が入るのかというところと、入った選手がどれくらいのパフォーマンスを見せてくれるのか。サンウルブズでは外国人選手がいいパフォーマンスを見せていた。ここでしっかりと、10番を背負う選手にはパフォーマンスを示してほしい。ここで示してくれれば、来年かなり期待できるんじゃないかと思います。松田(力也)、田村(優)、立川(理道)、この3人になるかと思うのですが、実際にどんなパフォーマンスするのか注目したいですね。ゲームが安定しないとなると首脳陣としても頭を悩ませる。重要なところになると思います」(箕内さん)