女子1万m、廣中璃梨佳は日本歴代2位30分39秒71の健闘 12位で入賞逃すも自己ベスト【世界陸上】
オレゴン世界陸上は16日(日本時間17日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第2日が行われた。女子1万メートル決勝では、21歳の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が自己ベスト&日本歴代2位の30分39秒71の12位。初出場で東京五輪7位入賞の種目を戦い抜いた。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上は16日(日本時間17日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第2日が行われた。女子1万メートル決勝では、21歳の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が自己ベスト&日本歴代2位の30分39秒71の12位。初出場で東京五輪7位入賞の種目を戦い抜いた。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
廣中は号砲と同時に前に出た。2周目に先頭に出ると、800メートルを2分29秒13で通過した。19年ドーハ大会&東京五輪女王シフォン・ハッサン(オランダ)は集団後方に位置。廣中を先頭に2000メートルを6分08秒84、5000メートルを15分19秒31で通過した。場内アナウンスでは「Hironaka of Japan」が何度も響く。世界の舞台でレースを牽引した。
しかし、直後に集団にのみ込まれる。6000メートルまで3番手でくらいついたが、徐々に後退した。ハッサンにも抜かれ、7400メートル地点で10番手。集団に引き離され、入賞圏内から脱落した。
東京五輪1万メートルで自己ベスト31分00秒71をマークし、7位入賞を果たした。5000メートルは14分52秒84で9位だったが、05年福士加代子の日本記録14分53秒22を16年ぶりに更新。今年5月の日本選手権1万メートルで2連覇し、世界陸上代表に内定していた。今大会は20日(同21日)の5000メートルにも出場する。
日本人の女子1万メートル入賞は、2013年モスクワ大会で5位だった新谷仁美(積水化学)が最後。1997年アテネ大会で銅メダルの千葉真子が過去最高だった。今大会前までの日本記録は新谷の30分20秒44。廣中と同じく初出場の24歳・五島莉乃(資生堂)は32分8秒68の19位だった。ハッサンは30分10秒56の4位で表彰台を逃した。優勝は30分9秒94のレテセンベト・ギデイ(エチオピア)。
廣中「自分のペースで最初から積極的に走ろうと考えていた。一歩でも、二歩でも前に行きたかった。まずは自己ベストを出すという気持ちでした。そこは達成できたので自信になった。東京五輪よりは粘ることができたと思います。まだまだ課題はあるけど、一つひとついい経験になった。世界のレースの強さを実感した。5000メートルはスピード勝負。決勝に残るという気持ちでいきたい」
(THE ANSWER編集部)